第36話

鉄道の速度が時速700キロ超えてから、物流が変わった。

始点と終点に貨物ターミナルが置かれ、自動運転のトラックが時間を問わず出入りする。

荷物の積み下ろしも自動化され人の手はどこにも入っていない。


「まぁ、末端は未だに人手でだけどね。」

鉄道ターミナルから4世代下の町の物流拠点に俺はいる。この拠点までは全て自動化されているが、ここから顧客への荷渡しは人が行う。


「とは言え、運転はしなくていいのは助かるが」

法人はともかく個人宅への配送は事前連絡により再配送を抑え込んでいる。運転をしない分を連絡に振り分けた形だ。


「来月辺り休みを取って旅行にでも行くか…」

地底人のコミュニティが比較的近くにある事が分かったので、地底人の生活を見学させてもらおうと考えている。休暇が楽しみだ。

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