花火が広がった夜空

しゅら

第1話-出会った経緯

 事の発端は2年前に遡ります。後に神林の恋人になるミルチーは元々気性の荒い人と付き合っていました。


 そんなある日、ミルチーは鬱になってしまいます。


 そこでTwitterで神レン(神林)と出会います。


 神レンは日々慰めの言葉を投げかけていました。


 それにより、ミルチーはだんだん神レンのことが好きになっていったのです


「彼氏とは上手く行ってる?」


「ううん、別れた」


「そっか。なんかごめんね」


「別に神レンが謝ることじゃないよ」


「...そっか」


「あのさ、もし良かったらさ」


「ん?」


「私と付き合わない?」


「え?」


「嫌だったら別にいいんだ。無茶言ってごめんね」


「嬉しいな」


「え?」


「いいよ!俺もミルチーのこと好きだったし!」


「うん!」


 こうして神林とミルチーの恋は始まりました。互いに顔も知らない恋が。


 そして同時に、約3万人のフォロワーを震撼させました


 付き合い始めて2ヶ月後、「神ルチカップル」というタグが作られます。


 その影響力は凄まじく、一時トレンド入りする程でした。


「この2人長続きしそう」


「いいなぁ、自分もこんな彼女欲しい」


 などと神ルチカップルを応援する声が沢山届きました。


 たくさんの応援の効果もあってか、神ルチカップルの動きは活発になっていきました。


 この時神林は中学2年生、ミルチーは中学1年生でした


 神林の年齢と人柄の関係もあって、周りの人は神林はまさかTwitterに彼女がいるとは思っていませんでした。


 そんな恋が2年間続き、神林は高校1年生、ミルチーは中学3年生になりました。


 神林は高校生に入ってから、周りの人はSNSをやっている人はほぼ100%になりました。


 その中でTwitterだけ、神林は友達の垢だけブロックしていきました。


 そのため自分含む、ほかの友達は「神林のTwitterには何かある」と確信し、潜入を試みました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る