4人の幼女と俺

@agesage

第1話 紹介

突然だが

皆は家族をどう思っているだろうか、



17にしてパチカスになった

        田中君に聞いてみた




「家族、、ね。よく怒られたのは覚えてるよ

 学校サボってパチンコ行ったり、

 お小遣いでパチンコ行ったり、

 親の金勝手に借りてパチンコ行ったり…

  結局は一緒に過ごした年数が長いだけの

 “他人”なのにね、不思議なもんだよ 」



他人の金勝手に借りてパチンコすんのかよ

まあ他にも



うざい・面倒・1人暮らししたい

家族?そんな者は居ない

私は生まれた時から独りだ

親ガチャあああああい



などなど、年と家族への不満は比例して

年齢が上がるにつれ鬱陶しく思うものだろう




逆に親側もそうだと思う

子供の年齢が上がるにつれ、面倒くさくなる

誰が好き好んで自分の事を鬱陶しく思ってる奴のために頑張るんだ?



そして、上記にあるようなものを全て取り払ったのが

今の俺の家族だと思ってほしい

つまりはベタなほっこり日常系という事だ


さて、次は娘達の紹介だ



「ねえ、どこ向いて食べてんのよ」



ちょうど話しかけてきたこの子は

三女の綾(あや)小学5年生

メスガキとツンデレのハーフみたいなもんだ

根は良い子で視野が広い、のだが



「強いて言うなら、”未来”ですかね」


「はあ?」


「さっきの答えだよ」


「意味分かんないwザコw」

 


基本メスガキだ

ただ、節度は守るしすぐ解除される



「綾姉、悪口、ダメ」



止めてくれたこの子は

四女の美咲(みさき)小学4年生


見ての通り心優しい子だ

しかし、少し引っ込み事案で

家では喋るが、学校ではあまり話さないらしい



「ありがとう、美咲」


「うん」


「い、いや、これは悪口じゃないって言うか

 本気でそう思ってないからね!

        勘違いしないでよね!!」


よく解除されると言ったが

メスガキが外れればツンデレが出る

あと、美咲に少し弱い


「分かってたさ、勿論

 好きな子にちょっかい出すのと同じ法則

 だってな」


「か、勘違いしないd」


「そんな!!」


「「え?」」


「綾ちゃんは、、玲君の事がす、好きなの?」



この勘違いしてる子は

長女の麻衣(まい)中学1年生


シスコンを極めていて、妹大優先

勉強や運動は出来るが所々不器用なんだよなぁ



「いや、ちg」


「違うよね?お姉ちゃんの勘違いだよね?

 本当に好きなのはお姉ちゃんだよね?

 そうだよね、そうって言って、それが答え

 でそれが真理なんだから、ね?」


「うん、、」



そこにはメスガキでもツンデレでもない

素の綾がいた

麻衣のガチ詰めは893なんかより余程怖い



「今日も、騒がしいなMy sisters は…」



この英語の発音に信念を持つ子は

次女の佳奈(かな)小学5年生


まぁ、ちょっと厨二病?

それと元気で活発な子で甘えん坊



「何よ、いつもはあんたが1番うるさいでしょ!」


「綾には言われたくないね」


「はぁ?どう言う意味よ」


「そのままの意味だ」


この2人は互いに尖った性格をしているため

今回のように度々衝突を起こす



そして、またその性格ゆえに仲直りしない

なんだかんだ俺や麻衣、美咲が仲裁する

今回こそ自分達で解決できると良いが、、


「今日という今日はもう許さないわ!」


「闘いか、、、その選択は間違っていないが

 闘う相手を間違えたな!

 『右腕に封印されし破壊龍、

   我が意志に応え、

    その身この世に顕現せよ!』 」


きた!佳奈の十八番の呪文詠唱

自分で右腕を大きく振るわせている!



「ど、どうせ嘘でしょ!あたし分かってるから」



対する綾は何故か真に受けており少しビビってる!

キャラに似合わず素直なんだよ

そして、わかりやすい強がりをする



「あっ、く、、」



思いのほかビビってる綾をみて

佳奈も少し気まずそうにしている


だが、かといってやめる気配もないし

今回も我々が止めるしかない


麻衣と美咲に目配せする


そして俺は2人の間に入り、、



「もう!やめましょうーよー!!!

 可愛さがもっだいない!!」


「はっ!....玲!」


「そうだよ、愛しい妹達の争いなんて

 見たくない!!」


「麻衣!」


「闘う、いけない」


「「美咲!」」



今回は佳奈が少しだけ綾に申し訳なさそうにしている

綾もそれを感じ取っているのか先程の怒りや勢いはない


2人は10秒ほど見つめ合ってから言葉を発した



仲直りか、、、大人になったよ2人とも

ついに2人がお互いを許し合った!

少し大人になってくれた!

俺が勝手に感動していると



「ふ、ふんMy familiesに救われたな」


「あんたこそ!」



全然許し合ってなかった

ベジータ並みのプライドを持つ2人が

そう簡単に折れるはずもないか



「じゃ、仲直りの握手だな」


代わりに俺が仲直りを促す

静かに、それでいて内に熱いものを秘めたような、そんな握手が両者の間で交わされた



「麻衣、美咲、良くやった」



こっちはこっちで謎の達成感に包まれながら

小さなハイタッチをする



これが日常だ、そして簡単な家族の紹介だ


























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