生まれ変わった方が早い

 生まれ変わる


と聞いて何を想像するだろうか


気持ちを新たにして心機一転?


とんでもない


ここは普通の人間の想像を超えたドネガティブな世界


もちろん


死んだ後で今の自分ではない他の誰かとして生まれてくるという意味で


この感覚を一体どれだけの人間が理解できるのだろうか?


シンプルに言えば


普通のど真ん中にいる事が苦痛を最小限に、幸福は最大限にできると感じた


自分がどこにいるかと言えば相当端っこのようである


いや


意外とそうでもないのかもしれない


普通のようで普通でない感覚を持つからこそ


普通の人間の期待する物や意図を特に不自由なく理解しているつもりではある


ただ


自分がそれと同じ気持ち、考えでいるかは全く別の話で


意図を理解している故に期待通りに普通のフリをしても


期待に添えない自分を表現しても


どちらにせよ苦痛を伴うのである


中途半端な場所にいるのが問題なのだろうか


社会は普通の人間という多数派で構成されていて


そういった人間達が幸福でいられる場所のようだ


それはそれで全く問題はないが


自分に不必要な苦痛を感じさせる社会であることは間違いない


それでも社会の方にその改善を求めるのは無理な話で


自分がけっこうな少数派であるならば


さっさと「次」に賭け、多数派になった方が手っ取り早いということになる


それが私にとっての


生まれ変わった方が早い


の意味

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る