最後まで奏でられなかった音楽(シーズン9)

殴り書き書店

第一章・第五十三話 Happening(ハプニング)

943 奈緒さん早くも動く!!

 シーズン9【真琴と眞子の文化祭再び編(*'ω'*)】スタート♪

第一章・第五十四話【Battle in cultyre festival(激突)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 054【Battle in cultyre festival】



真琴『文化祭の続きが始まるザマスよ。キリンさんチームには、絶対に負けないざんすよ』

眞子『それはどうかなぁ?ゾウさんチームに勝てるかなぁ?……今回は、二元中継だよ♪』



 ―――サイド眞子。


 はぁ~~~~~、なんかね。

また訳の解らない内に、ロクでもなくも大変な事態になっちゃったね。

崇秀が突然『本気を出す』なんて、絶対に人として口に出して言っちゃイケナイ様なセリフを言うもんだから、この最悪な事態を回避する為に、急遽、奈緒ネェとバンドを組む事になったんだけどね。


今回に関しては、これは結構不本意。


勿論、奈緒ネェと組むのが嫌って訳じゃないんだけどね。

本音の本音だけで言えば、今回の様にペアを組んで演奏をするなら、崇秀と組んでステージ上で一緒に大暴れしたかったんだよねぇ。


ほんで2人で、問答無用でガスガスに観客の皆さんを魅了したかったなぁ。


これが出来なくて、心底残念な気分ですよ。


……まぁ、そうは言っても、あの状況下では、どうしようもなかったのも現実。

崇秀の本気の演奏を、易々とこの世に放つ訳には行かなかったし。

真琴ちゃんと、奈緒ネェの態度からして、なにやら崇秀を倒す為の秘策を裏で模索しているみたいだったからね。


故に、結論から言えば、今回の奈緒ネェと組んだ事も中々の好判断だったと言えよう。


なんてったって、2人が、なにかを考えてる時点で。

奈緒ネェと、真琴ちゃんの2人からは、まだ崇秀に対するライバル心が完全に消えてはいない事が証明されてる訳だしね。


これが解っただけでも、今後の為にも、かなりの儲けモノだったからね。


まぁ今回は、こう言う形で、その密かなる計画を打ち崩せたけど。

今後も、そんな風に『水面下で崇秀討伐計画を模索して行く』つもりなら、当然、彼女の立場にある私は、今回の様に奈緒ネェサイドに付く気は毛頭無い。


今度からは、なにがあっても100%崇秀のサイドに付いて、誰であっても完膚なきまで叩き潰す事に全力を注ぐつもり。


崇秀の為だけに、飛んで来る火の粉を払いながら、私が矢面に立ち。

源義経を守った武蔵坊弁慶の如く、私が、全身全霊を掛けて守ってあげるからね。


そこに、崇秀の人知を超えた演奏で相手を撃破しちゃえば、もぉ誰もが逆らう気力が失せる筈。


これを繰り返すだけで、2人は、もぉ無敵。

相手にとったら『最低最悪の惨殺・発狂・服従バッドエンド』を見せ続けてあげさせる事が可能だと思うよ。


まぁその為にも、私は、もっともっと練習して、演奏が上手く成らなきゃいけないけどね。

今のままの私じゃ、まだまだ、崇秀の足手纏いにしかならないし。

だから今日のライブから、ある私の特技を生かして、徐々に、その差を埋めて行こうと思う。


勿論、言うまでもなく、私が使う技能は『コピー』技能。


こうやって、折角、GUILD上位ランカーの奈緒ネェと組めるって機会に恵まれたんだから、その布石の為にも、奈緒ネェから、あの独特の唄い方の原理を盗んでやるんだもんね。


私の武器は、なにもベースだけって訳じゃないからね。

今の私には『声』と言う武器もある。


まぁこれに関しては、全米45箇所ライブの最後で解った事なんだけど。

私自身の声の質も、決して悪くない筈だから、ライブで使うメインのベースだけに留まらず、なんでかんでも使えるものはドンドンと吸収して、残らず技術を習得していくつもり。


私は、崇秀が楽しむ為なら、どんな事でも手段を選ばない嫌な女に成るべきなんだろうしね。



そんな訳で奈緒ネェ。

非常に心苦しくはあるんだけど、まずは、その技術、美味しくいただきまぁ~~~す♪


***


 ……まぁ、そんな事を密かに企みながら。

只今、奈緒ネェと2人で、今回のバンドのメンバーを探している最中なんですけどね。


既に奈緒ネェは、なにかしろの心当たりが有るのか、この時点で早くも手を打ち出しはじめた。


だってさぁ。

この突然起こった事態にも拘らず、なんの躊躇もなく、イキナリ、何所かの誰かに電話を掛けているだもんなぁ。


これ、明らかに、前以て『崇秀討伐の準備』をしていたとしか思えない様な行動なのよね。

しかも、その出演交渉自体は、矢張りこちらも、文化祭以前から水面下で行なわれていたらしく、奈緒ネェが連絡を入れた後、相手側からも即座OKが出ている様子だ。


全く、油断も隙の無い怖い人ですよ。


でも……それはそうと、この場に誰を呼んだんだろうね?


なんせウチの姉は、崇秀に匹敵する『特A級の危険人物』

だから、少しでも気を抜いたり、侮ったりしていると、直ぐにでも足元を掬われる可能性が高い。


決して、この辺についても侮ってはイケナイ。


それなにより、平然とした顔で、普通は絶対に呼ばない様なトンデモナイ人を呼んだりするから、此処での警戒も、矢張り怠ってはイケナイ。


なのでまずは此処で、奈緒ネェが誰を呼んだのかについて、少し探りを入れるのがベストだと思う。


さてさて、此処で誰の名前が挙がる事やら。


怖い様な、期待値が上がる様な……


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【後書き】

 最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

今回から始まりました、シーズン9及び、第一章・第五十四話【Battle in cultyre festival(激突)】


前回までのシーズン8の最後で勃発した音楽バトル。


その中にあって、眞子が密かに何かを企んでいるのと同様。

イキナリ奈緒さんも、誰かをこの戦いに呼びつけようとしているのですが。

このお姉さんが呼び出す以上、それは間違いなく『プロ級の腕を持ったミュージシャン』である事だけは間違いないと思います(笑)


だって、どう考えても、崇秀とまともにやり合える様な人物を召喚しないと、此処では勝負にすらならないですからね。


さてさて、そんな訳で次回は。

その奈緒さんが召喚した人物を紹介していきたいと思うのですが。


果たして彼女は、誰を呼んだのか?


此処を少しでも気にして頂けましたら、是非是非また遊びに来て下さいねぇ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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