わたし、石田有紗の隠したいこと。

宮川祭

隠しごと



前の学校である問題を起こしたわたしは、世川高校という男女共学の不登校達が集まるところに転校生として転入することになった。

 先生に通されたところは、教室というにはあまりに狭すぎるところだった。部屋というのが正しい。6個の机が全て壁を向いており、

 窓は一つしかない。みんな、勉強や読書、ゲームなどやりたい放題している。


「好きな席に座っていいよ。後で先生くるから」



 先生はそういってその場からいなくなった。

 わたしは、自己紹介もせず椅子に座り暇になったのでSNSを開き次の男を食べるために自分史上もっともエロいと思われる画像をプロフィールに貼り付けて、DMが来るのを待つことにした。




 ふと横目でチラッと見たら、2人の男子がこちらに視線を向けている。

 どうやら突然の転校生に興味があるようだ。

 わたしは、SNSを閉じて、ヘッドホンを取り出して耳に付ける。あえてしゃべりかけないでオーラを出す。

 そんなことは気にせずに彼らは、わたしに話しかけてきたのだ。


 「転校生だよね……?」

 「えっ?転校生じゃなかったらなに……?」


 兄弟のような会話をしている2人は、まさたくコンビ。


 黒髪で170センチはあるであろう顔のパーツが整ったイケメン。彼女いますオーラ全開の男が近藤真人。もう1人は、近藤真人と同じくらいのイケメンだが、石田有紗のタイプではない。彼女はいらないけどナンパしたい派のという印象が佐々木拓也という人物だ。

 わたしは、カモが寄ってきたと思った。

 ここで良い印象を与えておこうとわざと可愛くカーディガンの素手を使った笑い方をする。


 「ふふふっ面白いねっ」


 「俺は、近藤真人、こっちが佐々木拓也俺たちは2年生君は?」

 

 

 

 

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