第1話 初心者が書く前に知って欲しい事

ユウキ「今回は初心者が書く前に持って欲しい、心構えを書くぞ!」

アリス「よろしくお願いいたします」

ユウキ「と言っても、難しい事はない。まずはコイツから紹介だ!」


・プロットを書くな、指南書を見るな


アリス「いきなりこのエッセイの、全否定が出ましたけど……」

ユウキ「これにはちゃんと理屈がある」

アリス「本当なのですか?」

ユウキ「ああ。人間インプットより先に、アウトプットが大事なんだ」


アリス「つまり知識を取り込むより、吐き出す方が先だと?」

ユウキ「ああ。何故ならインプットは、自分に出来ていない課題を解決するためのものだからだ」


アリス「どう言う事ですか?」

ユウキ「まず適当でも書いてみて、見直す。その時自分に出来ていない事を理解して、初めて指南書やプロットを書くんだ」

アリス「ふむ……。しかし多くの指南書には、プロットは絶対書けと……」


ユウキ「正直ああいうのは、慣れた人向けだな。初心者はまず小説を書く事へのハードルを下げないと」

アリス「でもプロットは設計図です。設計図を見ずにモノづくりは危険ではないですか?」


ユウキ「ぶっちゃけそう言う例えは、モノづくりをした事がない奴が、語るんだよ」

アリス「そう言えば長年、工場勤務でしたね……」

ユウキ「現場では設計図通り作るより、まず基本的な技を教わる」

アリス「確かに言ってましたね」


ユウキ「何故なら基礎は、どの製品にも対応できるからだ」

アリス「凡庸ですが、汎用性が高いから、最初に教わるのですね」

ユウキ「小説も同じだ。まず基礎が出来てから、設計図を意識するんだ」

アリス「つまり、基礎力を付けてから、プロットを書くようにしろと?」


ユウキ「大雑把に説明したが、そう言う事だ」

アリス「まずは書いて、課題を発見。基礎を身に着けてからプロットを書くのですね」


・深く考えるな!


ユウキ「初心者がいきなり、壮大な物語はやめた方が良いと良く聞く」

アリス「完成率がかなり下がりますからね」

ユウキ「だが俺は逆に思うぜ。まず深く考えず、書いてみよう!」

アリス「それで風呂敷畳めなかったら、どうすれば?」


ユウキ「別に良いんだよ。次に繋げれば、畳めなくても」

アリス「それは問題があるのでは?」

ユウキ「何度も言うが、数に勝る質はないんだ。だから深く考えず壮大で、風呂敷畳めない小説を書けば良い」


アリス「書きたいものを、書けってことですね」

ユウキ「ハッキリ言うが、風呂敷畳む事を意識しても、しんどいだけだ。そっちの方が完成率が下がる」

アリス「言い切りましたね……」


ユウキ「まずは完成させる事なんだ。いっそ伏線何てぶん投げるつもりで、書きたいものを書いちゃえ!」

アリス「まとめるより、終わらせる方が、よっぽど大事なのですね」

ユウキ「完成しないと全体像が見えてこない。まずは書きたい所まで書いて、完成させてみるんだ」


・書く時間を決めて、その時間は5分でも絶対に書く!


ユウキ「多くの人がやる気がないから、書けない事態に陥る」

アリス「まあ、確かに。モチベーションの低下とかですね」

ユウキ「でも現実は逆だ。書かないから、やる気が出ないんだ!」

アリス「どう言う事ですか?」


ユウキ「人間と言うのは、行動があって次に、やる気が出てくる生き物なんだ」

アリス「脳科学の話ですね。それなら聞いた事があります」

ユウキ「一度書き始めると、自然とやる気が出てくるものなんだよ」

アリス「でもモチベーションが下がると、その行動が出来ない訳で……」


ユウキ「だから1日5分、200文字だけこの時間に書くと決めておけ!」

アリス「5分で200文字ですか……。それで良いのですか?」

ユウキ「ああ。5分続ければ、自然とやる気が出てくる。だからまずは5分だ」

アリス「やる気が出れば、自然と書き切るまでやれそうですね」


ユウキ「見える範囲にこの時間に書くと文字にしておくと、行動しやすいぞ」

アリス「これも脳科学の話ですが、人間は矛盾を嫌う生き物らしいです」

ユウキ「書いてある文字と行動の矛盾を解消するために、動きたくなるそうだ」



ユウキ「今回は書く前の心構えを説明した」

アリス「初心者は、まず書いてみてそこから課題を見つけろって事ですね」

ユウキ「そうだ。書く習慣にはメリットがある。楽しい気持ちを続けたいなら、とにかく書く事だ」


アリス「技術は後からついて来る。だからまずは書く事が大事なのですね」

ユウキ「次回からは主に初心者に向けて、疑問を解消していくぞ!」

アリス「経験者には少し退屈な内容かもしれませんね」

ユウキ「以下の3つの内容を、順番に解説だ!」


・何を書けばいいか分からない

・どう書けばいいか分からない

・書くことに詰まったらどうすれば良い?


アリス「そう言えば、ユウはポンポン、魔法みたいに小説書いていますね」

ユウキ「実はちょっとしたコツがあるんだ。それを次回から紹介だ!」

アリス「コツですか。それを掴めば、書く事に悩むことはなさそうです」


ユウキ「それじゃあ、みんな。次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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