第10話―正徳寺の会見―
空は抜けるような日差しが強い。
信長のすぐ近くの位置に腰掛ける
そういたのだ。林秀貞は弟の支持派の噂が流れおり信長を正式な後継者とは思ってはいない後見役。
「殿どうやら斎藤道三が会見の申し入れが来ておりますが、いかがいたしましょうか」
林秀貞の言葉に。
「であるか。なら顔合わせとしよう」
信長は頷いて会見に承諾する即答。
この迷いのない応じる姿勢に対しては林秀貞の内心は上司を罵った。これがどういう事であるかも斎藤道三の意図や狙いが読めない愚鈍と。
「お待ちください信長様。
もしかしてこのタイミングでの申し出は露骨過ぎます。舞い込んだのは平手政秀の死後。
我らの動向を試されているのではないですか?」
これに反対するのは
彼は信長が急成長してから数えて怒らせるまでの間となる三十年間は社員のリーダーとして期待され
てきた。
幼き頃の信長を部下となっており主要な作戦には参加したと記録も残される有力な社員。
この保守的な派閥の弟ではなく、うつけと揶揄される兄の信長に支持する堅固な一角。
「なんか弱きだな。やーい
「ノブナガぁぁぁーーッ!今なんつー言った」
「ひい。ごめん先陣の佐久間さん」
社長に相手であろうが拳を上げて怒鳴り声を上げる佐久間信盛。
後世ではよく退き佐久間と評価される武将であるが撤退に関することそれほど記録がなく。
よって撤退戦に活躍していたとは懐疑的であり
どちらかといえば彼はどちらかといえば前線で活躍していた武人タイプにあたる。
「こほん。えぇー信盛その辺で許していいだろう。
それよりも
昔なら尾張の北側であり尾張も美濃の国境。
危険ではないですか」
そして信長の部下にして第一の社員、まだそう評されていた林秀貞。
このままでは脱線しそうな流れとなるのを軌道修正にしようとしていた。
「そうです。そうですぞ!社長のノブナガに仕える一位の林秀貞殿がそう仰ているように。
万が一のためにお供しましょう」
無防備になって馳せ参じるわけにはならず……
織田信長の身辺をボディガードをつけてようとしたが信長はかぶりを振り断る。
「いや無用。無用よ」
「で、ですが何が起きるか分からないのに。
下手をすれば会社を汚い手で乗っ取られてもしたらどうするのですか!?」
「放っていた企業スパイによれば
俺は電話のためにそれぞれ500人を連れていく。
それで佐久間、社長のあとに俺のノブナガ呼ばなくても別に良くないか?」
佐久間は退室すると社長ノブナガ自ら馳せ参じることに歓喜した兵士達。
余談になるが林秀貞が他者よりも優れている外交や手腕を発揮させたからもある。
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