第25話:僧侶ドリアン助襲来
俺とメロンナ姫はドリアン子を踏み越えて、王様の間に近づいた。俺たちは王様の間の扉を開けようとした。しかし、扉が開かないことに気づいた。しかたがなく、扉にかかった鍵や呪いを探そうとした。すると扉の横から声が聞こえた。
「お待ちくださいませ、お客様」
俺は声の主を見た。そこにはドリアン助がいた。ドリアン助は茶髪茶眼の普通の青年で、緑色の法衣と頭巾を着ていた。彼はドリアンの花を持っていた。彼は俺たちに丁寧に笑顔で答えた。
「私はドリアン助と申します。ドリアン王の部下で、僧侶だ。あなたたちはスイカ太郎さんとメロンナ姫さんですね。ドリアン子さんとドリアン太郎さんにやられたと聞きましたが、まだ生きていたんですね。よかったです」
「何を言ってるんだ! お前もドリアン王の部下なら、俺たちに敵対するんだろう!」俺は言った。
「あなたもドリアン王も悪いことをしているのよ! 早く王様の間から出てきて、降参しなさい!」メロンナ姫も言った。
「そんなこと言わないでくださいませ。私はあなたたちに敵意はありませんよ。私はただ、あなたたちに祈りと祝福と奇跡を与えたいだけです」ドリアン助は花を高く掲げて言った。
その花は鮮やかな黄色と緑の模様が美しく、一見すると普通の花と変わらないように見えた。
しかし、その花の魅力はただ美しいだけではなかった。花びらの間からは、強烈な香りが漂っていた。その香りは独特で、甘くもありながら、同時に強烈で嗅ぎつけると鼻を刺激するほどだった。
ドリアンの花は、その美しさと香りとは裏腹に、その内側には恐るべき毒を秘めていた。花びらに触れると、皮膚が赤くただれ、激しい痛みが走ることで知られている。
そのため、ドリアン助は常に慎重に花を扱い、触れることを避けていた。彼はその花を武器として使いこなし、敵に致命的な攻撃を与えることができた。
ドリアンの花は敵を惑わし、麻痺させる効果も持っていた。その香りを嗅いだ者は、一時的に意識を失い、行動不能になることがあった。これを利用して、ドリアン助は敵を翻弄し、攻撃のチャンスを突くことができたのだ。
「これが私の祈りです。この花はドリアン王から授かったものです。この花にはドリアン王の力が宿っています。この花であなたたちに祈りを捧げます。スイカという偽神に惑わされた哀れなあなたがたに」
ドリアン助は花に祈りを捧げた。
「ドリアン王よ、我に力を貸せ!ドリアン・プレイ!」
すると花が光った。そして花から毒が出た。毒は空気中に広がり、俺たちに向かって飛んできた。
「これが私の祝福です。この毒はドリアン王から授かったものです。この毒にはドリアン王の恵みがあります。この毒であなたたちに祝福を与えます」
俺とメロンナ姫は毒に驚いた。
「まさか!この花は毒花だっまさか!この花は毒花だったのか!?どういうことだ!?」
ドリアン助は二人に笑顔で答えた。
「ほらね、私の祈りと祝福はすごいでしょう? あなたたちはもう終わりですよ。二人でかかっても、私に敵わないでしょうね」
ドリアン助は花を握りしめて言った。
「これが私の奇跡です。この花はドリアン王から授かったものです。この花にはドリアン王の奇跡があります。この花であなたたちに奇跡を起こします」
ドリアン助は花を俺たちに投げつけた。
「ドリアン・ブラスト!」
花は俺の前で爆発した。爆発は巨大で強烈であり、俺たちに大きなダメージを与えた。俺とメロンナ姫は爆発に巻き込まれて倒れた。
「やった!」
ドリアン助は喜んだ。
「これで勝ったぞ!」
俺はなんとか立ち上がろうとしたが、意識は徐々に薄れていった……。
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