ラララ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラー♫


ある日、不思議な森で

呼び止められたのは

モンスターの姿をした

不思議な生き物でした。


私はその先にある

高く聳え立つとても美しいお城の

召し使いで

謎の病に苦しむ王子様に

薬を作る為、

森の中で薬草となりうる草を採取して

お城に帰ろうとしていたところ


木々の中から

突然なにかが飛び出してきたのです。

可愛らしいうさぎでした。

あんまり可愛らしいので抱っこしたくなり、

うさぎの持ち方通りに

長い耳を握りしめ持ち上げたところ

空気の漏れる音のようなものが聴えたかと思った刹那、うさぎは、ぐにゃーとした他のものへと変わってしまい、動くことはなくなってしまいました。

どうして、こんなことに……

ごめんね、ごめんね

罪悪感に苛まれました。

仕方がないので柔らかそうな草のうえにそっとソレ置いて、草を採る時に一緒に摘んだキレイな花たちを布団のようにのせました。


辺りはだんだん暗くなり、夕暮れ時に

なりました。

こんなことをしてはいられません。

お城では王子様が病と戦って

私が薬を持ち帰るのを今か今かと待っていらっしゃるのです。


そんな時、呼び止められたのが、先ほどのモンスターでした。

モンスターといっても、犬ほどの大きさの

カメレオンのようなものでしたから、それほど怖いとは思いませんでした。

というよりも、寧ろ美しい姿をしていました。


その色は虹色をしていたのです。

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