幸せの距離
太陽は冬に恋をしていたそうです。遠くから見る彼に憧れていたのでしょう。冬から氷花で彩った髪飾りを贈られると彼女は戸惑いました。
「私が触れたらこの美しさは失われてしまう、近い距離が幸せとは限らないのだわ」
悲しくなった彼女は更に冬から遠ざかり、時折流す涙が雪として彼の肩に積むのです。
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