ガラスの靴

雪が舞う夜は静かで美しい。こんな夜にはいつも彼が来てくれる。


「お嬢さんに素敵なものを」


そう言って取り出したのはガラスの靴。恭しく跪いて私の足に合わせる。


「冷たっ」


思わず足を引っ込めると、恥ずかしそうに彼は靴をしまって


「氷でしか作れなかったんだ」


と謝った。


そんなもの無くても、私は、

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