ポンポコの読書感想文

ポンポコ

第1話「訂正する力」①

 いや~、久しぶりに本を買った。kindleだが。最近、カクヨムでしか本を読まなくなり、ちょっとプロの文章に触れたくなった。それにはうってつけの本が発売された。東浩紀著「訂正する力」である。

 東氏、もともと思想家の研究をされていた人で、今は批評家を名乗っている。ゲンロンという会社を立ち上げ、日本に言論空間を作ろうと頑張っている。

 この人、かなり物事を悲観的にとらえて話す人なのだが、いやいやどうして、なかなかに熱い人である。

 日本で議論というものが風化している現在、東氏は少しでも話し合いの場を設けようと、会社を立ち上げ、ちょっとずつ、ゲンロン空間を広げている。

 ゲンロンカフェというものを主宰し、そこに文化人などを招き、一般の人を呼び込み、議論し、文化を活性化させようとしている。私はまぁ、東氏のファンである。

 さて、この本を読んで、このエッセイでどうするかであるが、この本、最初からとても興味深い。なので、少しずつ読んでいき、読書記録をつけようと思った。

 興味のないかたには申し訳ないが、これ、私自身の思考訓練のためにやってみることにする。しばし、お付き合いください。

 何回かに分けて公開するので、皆さんの飽きがこないよう、なるべく工夫して書いていこうと思います。

 さて、本題に入ります。

 現在の日本に全くなく、そして必要なのは、「訂正する力」だと東氏はいう。テレビでは、論破してそれをショーのように楽しむ習慣ができている現在、議論というものが全く行われなくなった。

 議論は勝ち負け。そんな極論がまかり通っている。でも、それでは、問題を協力して解決する手段としての議論にはならない。

 スポーツや遊び、政治などもそうだが、人の営みは常にルールが存在し、そのルールは時と共に、たえず、訂正されるものだ。

 なので、議論の勝ち負けにこだわり、自分の意見を変えないということは、全く幼稚な行為で、成熟には程遠い。

 成熟するということには、訂正する力が必要不可欠だと東氏は言う。

 ここまでが、まえがきです。これから私が読みすすめていきながら、この本の解説を丹念に書いていこうと思います。なお、公開は不定期です。

 よろしくお願いします。

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