冬は火の粉
冬は静寂と あなたの息が
白くのぼっていくたびに
まばたきをして思い出す
まだ光の下だってこと
ぱちりと一回
ぱちぱち二回
繰り返す明滅からは
私のいのちが弾けて燃える
小さいことを嘆くなら
大きい何かを笑えばいい
今日より強く
雪も焦がして
火花のように咲いたなら
きっと途方を見つめるあなたにも
私のことが見えるでしょう
抱きしめて 灼きつけて
春を語り
夏を叫び
秋に怯えて
冬を嘆く
明日を語り
夢が 愛が 大きく育ち
今日より価値をもったなら
すべてを焚べて今日を照らして
私を あなたを 今をまばゆく
この一瞬を
この一時を
焦がしていいの
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