救われなかったドジョウはない

この暗黒小説の最もブラックな点は
物語中最大の功労者がその栄誉ある戦果を確認できない点にある

この店主の献身をたたえ、ドジョウを売り買いする店舗を中心に
「ドジョウをどうじょ」と、うやうやしく差し出す風習が広まった

「同情するならドジョウをくれ!」
店主のコミカルかつ真摯な一面がうかがえる良作