偏食家、塩大福はコーヒーと

中火紺路

第1話 ブルーベリー

 冷凍食品が安い日に買い溜めをした冷凍ブルーベリーが残っていました。


 スムージーに入れようかどうしようか迷ったのですが、ブルーベリージャムを作ることにしました。


 ちょうど家族がスコーンを買ってきたので、それに付ける用に。


 用意するのは、冷凍ブルーベリー、素焚糖、レモン汁、塩です。


 作り方は簡単です。

 レモン汁以外の上記具材を鍋に入れて、いい具合になるまで煮るだけです。


 灰汁を取りながら煮詰めて、とろみが出たら火から下ろして粗熱が取れたらレモン汁を入れます。


 多分、レンジでもできると思います。

 吹きこぼれに注意しながら数分刻みでチンして、頃合いになったら取り出してレモン汁を混ぜれば出来上がりです。


 早速、スコーンを温めてバターとジャムをつけていただきました。


 温かいスコーンはちょっと力を入れるだけで割れてしまい食べにくかったのですが、バターの塩気と甘いけどレモン汁のお陰でくどさがないジャムはよく合いました。


 もう一つ食べようかなとも思ったのですが、ヌン活(ご想像のような優雅なものではありません)だったので、夕食に響くのもどうかと思いやめました。


 今回、ネットで調べたものを試して作ってみたのですが、うまくできました。


 ジャムは以前にも、りんごで作ったこともあり、レモンカードやコーヒースプレッドなど、パンに付ける類のものは製作経験済みです。


 でも今回はよく出来ました。


 家族も今回はうまくできたねと、トーストにたっぷり塗ってくれました。


 なぜ「今回」を強調するのか。


 それは、前回までのものがそこそこだったからです。


 ちゃんと食べられましたから、失敗ではありませんでした。不味くはなかったんですよ、本当に。


 でも、格別美味しくもなければ不味くもないという出来だったのです。


 初回は物珍しさで食べるのですが、次回はない。


 作った自分は手間隙を知っているのと作った責任があるので食べますが、美味しくなければ他人は見向きもしなくなるものです。


 食べ物屋さんはそのために試行錯誤を繰り返して店先に出しているのですから、本当に大変なんだなと思います。


 とはいえ、私も「カク」をしているので我が身に置き換えると、身が引き締まります。



 まさかブルーベリージャムで肝が冷えることになるとは思いませんでした。



   *

 冷凍ブルーベリー : 160g

 素焚糖 : 大さじ4

 塩 : ひとつまみ

 レモン汁 : 小さじ1


 砂糖が溶けるまでは中火で、溶けたら弱火にしてとろみがつくまで煮込みました。

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