第50話 解明

いろいろあったけど、少しホッとして、


【ユキさん、今日は疲れたよ…なんか】


【お疲れ様、はるとくん】


ちょっと甘えてみようかな〜


【膝枕して…ごめん、何でもない】


【うん。おいで、はい。どうぞ】


【いいの?本当に?】


【涼さんのこと、羨ましくなったんでしょ。それともるいにしてもらいたかったのかな?】


 そうなんです。でも、ユキさんがいい。ちょっと、恥ずかしくなってきた。俺が言い出したけど。


【はるとくん、顔赤いよ。恥ずかしいの?】


【そりゃ、そうですよ…】


【可愛い❤ギュー〜〜〜】


ユキさ〜ん。嬉しすぎで〜す❤大好きで〜す。



※ピンポーン※


無視むーし!!至福のこの時を邪魔するな!!!!!



※ピンポーン、ピンポーン※


うるさいな…臨時休業って札あるだろ!!



【緊急の用事かも。はるとくん。出てみるね】


【うん…もう、せっかくの、俺が出る】


【膝枕、必ず続きはするからね❤】


はい、続きってのも照れるけどね😅


誰だよ、ほんと迷惑…


【はーい、誰ですか?臨時休業っ…みさきさん?】


【はると、ユキ〜!!これ貰ったの🍺🍶!!飲まない?臨時休業って、何かあったの?はると飲めないか…】


何だよ、姉ちゃんかよ。ユキさんが出てきて、


【みさきさん、ちょうど良かった。飲みながら、話すね。はるとはお疲れだから、横になってる?】


【はると、体調悪いの?大丈夫?熱は?どれどれ…】


姉ちゃん、それやめろって!ユキさんの前だぞ。オデコつけるなんて古典的な計り方はさ。


【ないよ…俺、シャワーまだ入ってないから、ちょっと入ってくる】


【はるとくん、お風呂にすれば?すぐ沸くよ】


【ありがとう、そうする。着替えとってくる】


 もう、姉ちゃんは、なんでこのタイミングで来るんだよ!!


 ユキさん、涼さんやるいさんのこと話すんだろうな。姉ちゃん驚くかな?驚くよな、きっと。


※バタン!!ドテッ※ 痛た…


何だよ騒がしいな。


※ガラガラ〜※


【はると、大変!!】


【姉ちゃん、騒がしいよ。俺が知らない訳ないだろ。大丈夫だから。ドア閉めろよ】


【ユキさんが、ユキさんが…】


何だって!!すぐいかないと。大急ぎで、


【ユキさんが、どうした?】


【あっ!!はると、タオル…早く!!!】


あっ、なんてこった…完全に見られた…



…………………ダイニング………………



【ユキさん!ユキさん!大丈夫?姉ちゃん、ユキさんどうしたの?】


【これ、飲んだら寝ちゃって…】


【テキーラ?】


【うん…きつかったよね?】


【ユキさん、大丈夫?】


【んー、むにゃむにゃ😵‍💫…ぐー😪】


 寝てる…大丈夫かな?ソファーで寝かせて様子見よう。


【ユキ、飲めるのに…珍しい】


【姉ちゃん、きついの飲ませるから。いろいろあったんだから。ユキさんも疲れてるんだよ】


【うん。聞いた。るいは能力値高いから無事だったんだね。てか、何で話せるの?涼さんとも】


【姉ちゃん、涼さん知ってる?】


【前に会ったけど、なかなかのイケメンだよね】


【イケメンは置いといて、なんで話せるか解らないんだよ。それを姉ちゃん、研究所で調べられる?】


【太陽フレアとかで、忙しいけど、重要なことだから何とか。それに、るい達の行った先が未来ならいろいろ情報解るかもね。問題は通信方法だね】


【これ、涼さんに渡された】


【クリスタル?】


【これで話せると思うけど…るいさん、涼さん。聞こえてる?】


🫧……………🫧


【繫がってないのかな?】


【ほんとにこれで話せたの?】


【それ以外考えられないんだ。あとは、海辺で話せたけど、涼さん、言葉濁すんだよ。おちょくられてるのかな?】


【これ、涼さんも持ってたの?】


【そう、これ持って時空の狭間に】


【はると、最近わかったけどね、時空の狭間ってとても大切なことを伝えようとしてるみたいなの。私達にはデメリットに感じられたけど、何だかんだで戻ってこれてるよね?しかも、何かしら解決して。だからね、使い方によっては未来を救うこともありえるの】


【確かに、最後はメリットを感じるね】


 るいさんと涼さん、話せる条件を満たすには…うーん、もう、涼さんが全然解ってないからいけないんだよ!!


【こら!!話しかけてるんだ!!返事しろ!!るい、涼!!】


🫧うるせーな、はると!!寝てんだよこっちは。暑いんだよ。あーイライラする!!🫧


るいさんだ!!繋がった。


【はると、どうやって話すの?】


🫧あれ、みさき。また来てるの?はるとは弟って割り切れないもんかね〜このブラコン!!🫧


【るい!!そっちで涼と仲良くやってる?そっちは未来だよね?何で話せるのか、詳しく涼さんに聞いてみてよ。こっちの研究にも役立つから…


…ブラコンってなんだよ!!そんなのとっくに割り切ってるんだよ!!】


🫧みさき…反応おそっ!!ウザッ!!眠いんだよ🫧


【はると、なんかさ〜るいって未来行ってから性格さらに悪くなってない?どの時代でもあの性格ではもてないよね?そう思うでしょ?】


🫧好き勝手言ってんじゃねー!眠いっての。もう寝る。話は明日にして🫧


【話は終わってない。こら、るい!!】


🫧…………………………………🫧


 これで、寝ちゃったのかな?話せる条件をとにかく明確にしないと。涼さん出てこないし…


【もしかして、はると!!ちょっと協力して。ユキ起きないかな~】


【可哀想だよ、寝かせておこう】


【じゃ、仕方ないね。はると、こっちに来て】


【何?俺も眠いけど】


【るい〜返事しろ〜!!!】


🫧…………………………………🫧


【こうなったら、仕方ない。るいのバーカ!!!】


🫧みさきのバーカ!!!🫧


くだらない…二人だな。


【はると、これって、あの頂上で大声で叫ぶと返ってくる…えーと、何だっけ?んー、思い出せない】


🫧やまびこ!!ほんとくだらないことやってんな。何度も言うけどさ、みさきのバーカって返してどうしてやまびこなんだよ!!🫧


るいさん、俺もそう思う。





 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る