第28話 帰れるのかな?

【ほら、はると、こっちきて。目覚めてはるとが横にいたら面白いから動画撮るから😆】


【るいさん…ヤバいって…】


【はい、横に行って。ユキの頭撫でて】


もう、悪趣味だな〜。


ドキドキ💗ドキドキ💗ユキさんの寝顔…


【はると、何マジに?恋人かよ!!】


※カシャ!※


【何撮ってんの!…起きちゃうよ、るいさん】


【もう起こしていいよ!!何かはるとの優しい撫で方見てたらムカついた!!過去でワタシにはしなかったよね?それ!!何故かムカついた!ユキ、起きろ!コチョコチョ!!】


なんという自分勝手な、るいのやつ!!


【ん、キャハハ…何?…るい…えっ!!】


ほら、起きちゃったよ。急に起き上がり、


※ゴチーン※ さっきと同じとこ…痛たたた…


【いったーい、んー、はるとくん?何で?夢?】


【ごめん。るいさんに連れられて…】


るいさん、逃げんなよ!!誤解解いてもらわないと。


おい、どこ行った?るいさん…るい!!


逃げやがった…くそ、馬鹿るい!!


【やば…はるとくん…ちょっと後ろ向いててね】


【はい、ごめんなさい…】


ユキさん、着替えてる…ドキドキ💗


【お待たせ、起こしにきてくれたの?】


【ユキさん、本当に誤解で、るいさんに連れられて、すみません。ほとんど見てないです】


【んー、どうしたのかな〜?ほとんどってことは、ちょっと見たのかな〜どこを見たのかな〜?こら、正直に言え!!】


【あっ。はい、少し見ました。ごめんなさい!!】


【正直でよろしい!!許す。恥ずかしいけど…勝手に入れる訳ないからね。るいの仕業ってことは解ってるから怒らないよ。恥ずかしいだけ…】


【ユキさん、何でパジャマの下を履かないんですか?想像以上に美脚でびっくりしましたが…】


【何、しっかり見てんじゃん!!美脚ってのは嬉しい!!楽だからね、素肌に布団って気持ちいいからさ。ところで、そんなに美脚だった?喫茶店でショートパンツ見たでしょ?そんなに変わらなくない?】


変わるって!!さっきからドキドキ💗止まらない。


寝起きも素敵すぎて、まともに見れないよ!!


【俺とぶつかった、おでこ大丈夫ですか?】


【はるとくんこそ、大丈夫?少し腫れてない?どれとれ?うーん、大丈夫そう】


 熱持ってるってば!!ユキさんのせいだよ。おでこ、つけられて。


【じゃ、ビュッフェ行こうか?いつまでもここにいたら、みさちゃんヤキモチ焼いちゃうよ】


【もう、友達に戻ったんですけどね】


【そうなの?じゃ、遠慮なくって、そんな急に無理でしょ!!私とも友達でしょ】


無理か。友達か…辛いな。


【あっ!先行ってて、シャワー浴びてからいく。けっこう寝汗かいちゃった…ごめん、臭かったね…】


【全然…クンクン】


【キャ、はると、何やってるの!?】


【ユキさんのマネ〜😆】


【もう!恥ずかしいよ。はい、先行ってて!!】


【みさ、起こしてからビュッフェ行きます】


………ふー、緊張したよ。でもお得だったね。なんて言っても、ユキさんの寝起き見られたから。


みさは、3階だったな。


【おーい。みさ!!みんな起きてるよ!!!】


………………返事がない………………


【みさ〜起きろ!!】


………………返事がない………………


※【もしもーし、みさ〜!!出てくれ〜心配だよ】※


※【はると…今開けるね…】※


熟睡していたな、あいつ。


※ガチャ※


【はると、起こしにきてくれたの?ありがとう❤】


【みんな、ビュッフェ来てるよ】


【りなのやつ、昨日面倒見たのに〜】


【りな、かなり早く来たよ】


【レイジさんのこと、さんざん話して勝手に寝て、ふざけてるね!もう】


【みさ、とりあえずパジャマ着替えたら?】


【シャワー浴びてから行こうかな?】


ユキさんと同じことを、みんなそうなのかな?


【大丈夫だよ。臭くないよ。クンクン…平気】


【嗅がないで〜もう。寝起きって汗かくからさ、そういうはるとは…クンクン…あれ?香水つけてる?今までのつけてたっけ?】


ギクッ!!ユキさんの…鋭いな、みさ。


【気のせいかな〜、香水つけてないけど、俺のフェロモン?】


じーと見てる。みさ、鋭いからな~


でもさ、友達だよな?彼女じゃないよな?


【これ、絶対、香水だよ。何で?】 


逃げるか、とりあえず。


【何でって、言われても…先に行くよ】


【ちょっと待って!!クンクン…怪しい!絶対に変!】


もう、うるさいな〜


【みさ、ビュッフェ早く行かないと食べるの無くなっちゃうよ】


【それヤダ!早く行くよ、はると】


ユキさんの、香水って。寝る時につけるのかな?



………………ビュッフェ………………



揃ってるね、みんな。でも、混み過ぎじゃない?


【はると、なんでこんなに混んでるんだろ?】


【何でだろうね?】


【俺達空いてる席探そうか?りな達の場所は空いてないからね】


おかしいな~、どう考えてもこの混雑は…


【何かあったね。とりあえず洋食の取りに行ってくるか。みさ、クロワッサン好きだよね?】


【私はおかず適当に取ってくるね】


隣のテーブルの会話が聞こえてくる。


※帰れないじゃん、今日。どうするの?※


※タクシーも見つからない。駅前も凄い待ち時間だって〜やんなっちゃう※


※これなら会社も休みにすればいいのに※


何かいろいろ、困ってる人達多いな。


【はると、おかずほとんど無いよ。人多すぎだからさ~宿泊以外の人も来ていない?】


【人気あるビュッフェだからね。仕方ないけどさ、向こうでレイジ呼んでるから、ちょっと行ってくる。何かあるのかな?】


………………レイジの場所………………


【レイジ、どうした?】


【話していたんッスけど、りなさん、みささん、はるとは車🚗ッスね。大渋滞らしいッス。少しでも早めに出たほうがいいッス】


【例の影響かな?】


【そうッスね。ユキさんとるいさんは俺、研究所に行く前に送るッス。ただどれくらいかかるか…とにかく早めに出るッス】


ユキさんは、


【はるとくん、じゃ。またね】


【ユキさんも、あまり無理しないでください。るいさんは?どこですか?】


【ローストビーフ取りに行ってる。りなちゃんも。戻ってきたら早めに出るように伝えておくね】


【すみません。よろしくお願いします】


 りな、運転俺にさせるよな?きっと。腹一杯で寝るだろ!あいつ。





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