最後まで奏でられなかった音楽【シーズン①】

殴り書き書店

第一章・第一話 俺って……

306 愚痴から始まる新生活

 本日から【最後まで奏でられなかった音楽】の本編が始まりまぁ~~~す♪

(*'ω'*)ノ


倉津君の活躍にご注目!!

(お間抜けな方で……(ボソッ))


なんか言ったか?( ゚Д゚) (・´з`)ぴゅ~ぴゅぴゅぴゅぴゅ~♪いや何も。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 【俺って……】


 1997年10月某日


「ダメだダメだ……マジで、なに1つ上手くいきゃしねぇ。なんなんじゃ、こりゃ!!」


 そんな風に、冒頭から頭を抱えながら、そう呟く俺の名は倉津真琴。

このどうしようもなく糞間抜けな物語の糞主人公様だ。

そして、あの湘南の一件以来(序章の最終ライブでバンドの解雇通告を受けた)俺は、こんな微妙に欝な感じで毎日を過ごしている、お間抜け野郎でもある。


けどよぉ、ちょっとは聞いてくれよ。

あの後、なに1つとして良い事なんぞ無いんだぞ。

そしてまた、なにも良い事が起こる気配すらも無いんだぞ。


それなのに、どうやれば、愚痴も言わずに『良い傾向に向かってる』なんて言えるって言うんだよ?


まぁまぁそれでも、一応はな。

俺だって、この悪循環を断ち切る為に、なにもして無い訳でもないんだぞ。

本当に、一応ではあるんだが、これから来るインターネットの時代の幕開けを睨んだ俺は、即座にパソコンを購入して、崇秀の造った『GUILD』のシステムを最大に活用。

そこで、最強のバンドを作るべく、バンドのメンバーを探しを始めてはいるんだからな。


だから、なにもせずに愚痴だけ言ってる訳じゃないんだ。


だが……その結果は、どうだよ?


そのメンバー探しを始めて2ヶ月以上も経とうと言うのに……未だメンバーは誰一人として見つかってはいないと言う体たらくっぷり。

それどころか、俺如きの耳でも『ダメだ』と判断せざるを得ないバンドマンとしか交流が取れていない始末。

そんな自分の情けない現状に、さっき言った言葉が、自然に口から飛び出して行った訳だな。


んでだ、そうやって、ただ落ち込んでても仕方が無いので、一応、此処数ヶ月、毎日の様に、他のバンドのヘルプとかをしながら、自己の腕だけは淡々と磨いていたって訳なんだがな。

結局の処、それにしたって、ベースが、ちょっと上手くなった以外、俺はなんの進歩もして無いって事に繋がっちまうんだよなぁ。


まぁそりゃあな。

HELPに行ったバンドの中には、俺なんかをバンドに誘ってくれる奇特な奴等も居るには、居た訳なんだがな。

確かに、そんな事例も幾つかは有ったんだがな。

どの誘いを受けたバンドも、どうにもこうにも、全体的にしっくり来ない。


別に『特別なにかが悪い』とか、そう言うんじゃないんだが、なんと言うか……以前に居たバンド(名無し)のインパクトが強過ぎて、奴等の演奏じゃ満足出来無いと言うか、正直言っちまえば、余り自分の音楽にマッチしてるバンドとは思えないんだよな。


そりゃあよぉ。

超絶ギターリスト嶋田さん。

オールマイティ・ミュージシャン奈緒さん。

パンククィーンの素直。

んで、何処で湧いて来たのかは知らないが、オマケでドラムの山中。

そのレベルの人間を求めていちゃあ、いつまで経っても、メンバーなんて集らねぇ事ぐらいは、俺にだって解ってんだぞ。

あの人達の演奏や、声質は、失礼な言い方かもしれないが『レア』な上に『異常』だ。


現実問題として、あんな人達とは早々には巡り会う事はないだろう。


けどなぁ。

奈緒さんに『最強のバンド』を作るなんて大見得切っちまったもんだから、今更、下手に妥協も出来ねぇんだよな。

ヘチョイ連中を集めて『最強のバンドが出来ましたぁ』なんて、罷り間違っても言えねぇしよぉ。

なので、どうにも、こうにも八方塞な状況が続いてる訳だ。


まぁただ、この辺は自業自得と言えば、自業自得なんだがな(苦笑)


いや、まぁな……本音をぶちまけて、正直に言ってしまえば、俺は、奈緒さん以外のメンバーは、別に誰でも良いんだがな。

さっき言った『最強』って文字が邪魔して、そうもいかん訳だ。


さてさて、この抜け道の無い長い長いトンネルを、どうやって抜けたもんかね?


まいったなぁ。


……そんな俺の苦悩の日々は続く。


出だしから(;´д`)トホホ


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


さてさて、とうとう本編が始まった訳なのですが……イキナリ愚痴るぐらい、上手く行ってない様ですね(笑)


まぁ奈緒さんに大見え切った以上、この状況はしょうがないと言えばしょうがないのですが、相手の演奏に満足出来ないのなら出来ないで『育てる』っと言う概念がイキナリ欠落してますね。


……って事はぁ。

やっぱり倉津君はアホのままですね(笑)


さてさて、そんな風に本編のスタートを切った倉津君なのですが。

この後、テンプレ小説の様に、何か良い事があるのでしょうか?


それは次回の講釈。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(*'ω'*)ノ



ケッ、期待してねぇよ( ゚Д゚) ('ω'*)それは賢くなったものですね(笑)

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