5日目午前から午後(食料調達戦②)

「マモル様。誘導します。」


「任せた。」


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リザルト

ルプボアLv3× 3


ドロップ

ルプボアの肉× 2

ルプボアの巻き角× 3

ルプボアの頭角× 1

魔石 Lv3×3

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「打ち落としますので、ボアはお願いします!」


「了解!あ、やりすぎた…」


「ちょっと!回収が大変になるじゃないですか!」


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リザルト

ルプボアLv3× 1

ウインドバードLv3×3


ドロップ

ルプボアの肉× 1

ルプボアの頭角× 1

ウインドバードの肉× 1

ウインドバードの羽× 2

魔石 Lv3×2

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「フィリア少し待ってくれる?これ山菜で食べれるから収穫したい。」


「え、どれですか?」


「ほらそこの背が高いやつ」


「この葉っぱのことですかね?」


「葉っぱって…いや確かにそうだけども…」


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アイテム

コシアブラ× 8

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「フィリアはMP温存して、これぐらいなら俺一人で行けるから!」


「かしこまりました。」


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リザルト

ルプボアLv3× 2


ドロップ

ルプボアの肉× 2

ルプボアの巻き角× 2

魔石 Lv3×2

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遠慮のなくなったフィリアとの連携は思った以上にうまく行っていた。


「マモル様、なんかお肉少なくないですか?」


「おかしいな、食材の方がドロップしやすいはずなんだけど?」


なお、お肉がドロップしないのは彼らの運である。そうやって軽口をたたきながらも、護とフィリアは狩りを続けていく。


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その他道中リザルト

ルプボアLv3× 2

キノコモドキLv2× 3


ドロップ

ルプボアの肉× 2

ルプボアの巻き角× 2

シャキシャキキノコ× 1

麻痺ダケ× 1

青毒ダケ× 1

魔石(ルプボア)Lv3×2

魔石(キノコモドキ)Lv2×2


アイテム

薬草× 7

フキ× 5

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キノコモドキは二足歩行のキノコ型モンスター。様々な色のキノコがおり、その色により様々な毒を持つ。因みになぜか食用キノコを落とすこともある。


「クエエェー!!」


それは午後に入り、そろそろ拠点に戻ろうと話してい頃であった。唐突に頭上から響く甲高い鳴き声。それと同時に大きな影が護たちの頭上を通りすぎる。


「フィリア!」


「近くにいます!」


突然のことに固まって警戒する2人。空を見上げれば、遠目でもわかる紅の羽を持つ怪鳥が近くの林へと降り立つ姿が見えた。


「どうしますか?」


普通なら逃げるべき盤面。しかし、その選択を取ることに護は悩むことになる。


(本来なら逃げるべき盤面。でも、明らかに目的があっておりてきたように見える。いや、それ以上になぜか今行かないといけない気がする。)


人としての護が逃げるべきと訴える反面、神としての護が直ぐに向かうべきと知らせる。しかしなぜそう思うのかが護自身でもわからない。


「確認だけしたいな。もしかしたら、誰かが襲われているかもしれないし。」


まとまらない思考の中、曖昧な答えを口にする。しかし、その言葉を言ってから護はしまったと訂正の言葉を考えるが…


「はぁー、わかりました。でも、まずいと思ったら逃げてくださいね。…なに呆然としているのですか?行くなら早くいきますよ。」


それを口にする前に帰って来たのは想定外の言葉であった。


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ガーディアンドック Lv5

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「グルル!!」


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テイクバード Lv8

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「クエエェー!!」


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ルプボア Lv3

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「ブボ!!」


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クラッシュフロッグ Lv5

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「ゲコ」


到着した2人が見たのはルプボアと、クラッシュフロッグなるカエル型の魔物がガーディアンドックという犬型の魔物を襲う光景であった。なお、テイクバードはクラッシュフロッグとルプボアに隠れているだけなので、参戦しているとは言いがたい。


「ブボ!!」


「ガウ!!」


ルプボアがガーディアンドックを吹き飛ばさんと突撃する。しかし、その突撃は唐突に表れた光の壁によって防がれる。自身の勢いを跳ね返されて弾かれるルプボア。しかし、ガーディアンドックは追い打ちを行わず、ただ背後の何かを守るようを守るために立ち塞がっている。


「あれは…卵?」


2体が戦闘を仕掛ける間もテイクバードはガーディアンドックの背後の卵に何度も視線を向けている。まあ、誰が見ても狙いは明らかだ。しかし、だからこそガーディアンドックはこの場所から離れることはできない。


「クエエェー!!」


再び響くテイクバードの鳴き声。その命令に従いクラッシュフロッグが空に飛びあがり、ルプボアが再度突撃を開始する。


「ガウ!」


先程とは違い2か所への同時攻撃。対するガーディアンドックも2枚の光の壁を作って対抗する。そのことに構わず突進してくるルプボアが光の壁に激突する。


パキッ…


正面と頭上に作った光の壁から乾いた音が響く。見れば半透明な壁に視認できるほどのひびが入っていた。しかし、クラッシュフロッグの攻撃が残っている。 


パリーーン!


クラッシュフロッグの一撃に光の壁が砕け散る。しかし、その程度のことでガーディアンドックの闘志は砕けない。


「アオーーン!」


高らかに響く遠吠え。それに合わせるようにガーディアンドックを中心としたドーム状の光が敵対者をはじき飛ばした。


「クエエェー!!」


しかし、それが消えた瞬間をついてテイクバードの不可視の刃がガーディアンドックを刻む。


「クエェー♪クエェー♪」


飛び散った鮮血がガーディアンドックの真っ白な毛並みを赤く染める。致命傷ではないが、しかし無数に作られた傷が一瞬の隙を生む。そこに再度ルプボアとクラッシュフロッグの追撃が襲い掛かる。


「ごめんフィリア。がまん「『権現・青衣』」できな…」


言い切る前に青い光が護を包む。驚いた護がフィリアを見れば、してやったりと微笑みながら護を見つめていた。


「護様、今私のHP で護様を包みました。これでも少しは壁になります。ですのでどうかお心ままに」


「…ありがとう」


護はそう一言残して飛び出すと、今なお落下しているクラッシュフロッグへ。飛び出した勢いのまま落下してくる大きな腹部へと拳を放つ。空中故に落下の勢い全てを相殺する威力はないが、落下地点を逸らすことには成功する。一方フィリアも少し遅れて水魔法を発動して、迫りくるルプボアの勢いを削り取る。


「ガウ!」


その隙に体制を整えを整えたガーディアンドックが再度光の壁を展開。そのままルプボアをはじき返した。


「さて、これで人数は対等だな。」


「本来でしたら、魔物を守るなどしたくないのですが…さすがここまで必死に何かを守る姿を見せられては放っておけません。」


こうして奇妙な共闘が始まった。

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