2008年 〜最初の異世界転移を発見!?〜

 2008年編スタート。

 2008年はリーマンショックが訪れ、そのすぐ後には「Yes we can」を合言葉にしたあの人が大統領になる。あとメタルファイトベイブレードの発売が多分この辺り。サジタリオで指切ったのトラウマ。

 御託はいいって? わかるよカイジくん。ステータスオープン!


〜〜〜


【2008年5月11日】


【1位】Shorty!~僕の彼女~(風海南都先生)

ジャンル:恋愛

ポイント:300pt


【2位】らしく。(五十崎由記先生)

ジャンル:恋愛

ポイント:299pt


【3位】続・変態生徒会長とオレ。(木立久美子先生)

ジャンル:コメディー

ポイント:299pt


【4位】カカの天下(ルシカ先生)

ジャンル:コメディー

ポイント:299pt


【5位】琵琶湖伝(touyou先生)

ジャンル:歴史

ポイント:299pt


【6位】フラワーショップ ぺこり~新装開店~(晴天先生)

ジャンル:コメディー

ポイント:298pt


【7位】《映画クレヨンしんちゃん&銀魂》大嵐を呼ぶ!踊る暇がありゃ映画を救え!!(虹純晶先生)

ジャンル:ファンフィクション[クレヨンしんちゃん 銀魂]

ポイント:298pt


【8位】秘密の国のアリス(恋華 咲先生)

ジャンル:コメディー

ポイント:298pt


【9位】シャープペンシルを武器にする(Spark先生)

ジャンル:コメディー

ポイント:297pt


【10位】君は僕の太陽、月のように君次第な僕(茶山ぴよ先生)

ジャンル:恋愛

ポイント:297pt


〜〜〜


 申し訳ないことになぜか15位以内しかランキングのアーカイブが残ってなかったです。

 一応ジャンル別ランキングも載せますがデータとしては全部集計できない以上はガバガバで、あくまで傾向としてはこんな感じだよ〜って具合に見てやってください。


〜〜〜


【ジャンル別ランキング】


【1位】

・コメディー……7


【2位】

・ファンタジー……3

・恋愛……3


【4位】

・ファンフィクション[クレヨンしんちゃん 銀魂]……1

・歴史……1


〜〜〜


【1位】コメディー

 欠損データとはいえまず目立つのはコメディの母数。爆増だ!

 トップ層に集まっている辺り人気は不動のものと見ていいかもしれない。前回、前々回とランクインしていた「死神といっしょ!」が10位はおろか11位~15位にも見つからなかった。ちょっと残念。さすがに後続作品もどんどん追い上げる。

 同じくコメディで気になるものは「シャープペンシルを武器にする」。

 社長令嬢がごく普通の高校生に絡んできて……という内容らしい。タイトルと内容の乖離が半端ない。逆に気になる。あとあらすじみじけー。


【2位】ファンタジー、恋愛

 続けて恋愛とファンタジーが同率2位にランクイン。ここも強い。

 恋愛作品の傾向は変わらないもののファンタジーではハイファンのみがランクインだ!

 まず15位「天空の その上へ…」。ちなみに11位はこの作品の番外編。なんで番外編のほうが人気なんだよ。

 それは置き、作風は戦記ものの雰囲気。独自の世界観で勝負をかけるチャレンジャーの装いだ。

 もう1つは13位「ドリームランド(魔!?)」という作品。

 別の世界からやってきたサクという魔法使いが勇者と出会うというもの(原文はマジでほんとこれくらいしかわからない! 作品も消されていたのでもう何もわらかない)。

 あらすじでは魔法使いや勇者などナーロッパで基本となるワードが見られる。

 しかも魔法使いのサクさん、転移っぽい経緯で登場してる。オーバーロードよりも幼女戦記よりも先に転移してる!

 ただこれが転生、転移ものの文脈として書かれた作品かどうかっていうとなんか違う気がする……。作者さん捕まえてインタビューして「なんか偶然要素が似てた」って言われても別に違和感ない。

 まあ、最初の「異世界転生」でええか!(適当)


【3位】ファンフィクション[クレヨンしんちゃん 銀魂]、歴史

 歴史では相変わらず「琵琶湖伝」のみ。前回1位獲得の傑物。すごいなあ。

 あとクレしんと銀魂のクロスオーバー二次創作とかいうよくわからないものがランクイン。これ今回の核爆弾枠でいいよね。

 そうそう。二次創作で言えばコナンが見えなくなった。多分16位以下に眠ってると思うけどここまでのランキングではトップ層だったのでメインストリームから外れたかもしれない。とはいえ集計も細かく定点観測してるわけじゃないので偏りは全然あり得る。


【まとめ】

 データの欠損を含めるとはいえ、おおまかな傾向が見られたのは作者としても嬉しいところ。

 まずコメディーの躍進が目を張る。X(現Twitter)にて聞いた「昔のなろうはコメディが多かった」という言説は今回の結果を以って信憑性が高まったと言える。


 恋愛も未だに強い。今回は3作品のランクインだが、男性向け2作、女性向けが1作とターゲットはかなり分かれた。

 無論これよりも数が多くても全くおかしくはない。16位以下が残っていればよかったのだが。


 これと同率を飾るのがファンタジー。上位陣がハイファンでまとめられているのが興味深い。

 特に「ドリームランド(魔!?)」のあらすじは、のちのナーロッパ、ひいては異世界転生やそれに類するジャンルとの関係性を感じさせる。これを最古のそれらと位置付けるのは早計か。


 動きが見られたのは二次創作。最上位層からは陥落したものの、これまでの傾向を見るに欠損データでの大量ランクインが予想できる。


 前回こっそりと影を見せていた学園異能ものが今回は姿を見せない。もしくは16位以下に沈んだか。お兄様の時代は遠い。


【おまけ】

 今更ながら言い忘れたことが2つ。で、2つとも今回に限った話でもジャンルに限った話でもない。最初に伝えておけばよかったと後悔。申し訳ない……!

 まずレイアウトが青い作品が多い。当時のトレンドなのかな? 今はデフォルトがほとんどだと思う。

 あともう1つ。シリーズものでのランクインがちょくちょく見られた。

 前回、前々回を読んでくれた方ならなんとなくわかるはずだが「僕の家族のコッコさん つヴぁいッ!」や「【ゆずみかん2】」がシリーズものに当たる。コッコさんに至っては今回も12位で今回も確認。TUEEE!

 前述の通り今回は「天空の その上で…」が11位と15位に滑り込み。ちなみに11位が番外編で15位が本編だ。ほんとなんでだよ。

 まだ書き手も不足だったせいかファンの固定率が高かったのかも。


 あと欄がなぜか広がってる。特に新着連載欄。やばいよこれ。80作品も欄に載せてくれてる。

 作者にとっての天国だろこの時代。羨ましいを通り越して腹立ってきた。皆さん怪物はこうやって生まれます。次回もお楽しみに。

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