アライフ
@PDlion
さよなら
「ここなら大丈夫だ、ソラ。もう安心だ」
聞き慣れたお父さんの声。とても安心する。大丈夫なんだ。
「良かった……。これから急いでここをあなたのネストにするからね。必要な物は最低限揃っているわ」
お母さん。いつも優しい。
「お前の新しいサーチアライフと、最低限必要な設備、装備はお父さんとお母さんのサーチアライフを解体すればゲノムも足りる。後はしばらく眠っていて、周りが落ち着いたら……それからはソラ、ひとりで生きていくんだ」
「ソラ……ソラ……」
お父さんとお母さんのゴツゴツしたサーチアライフの両腕が、ボクの本体の体をぎゅっと抱きしめる。機械で作られたサーチアライフ、なのにお父さんとお母さんの温もりが伝わってくる。
「じゃあさよならだ、ソラ。愛してる。そしていつでもお父さんとお母さんはお前と一緒だ」
やだよ……お父さん……お母さん……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます