三五夜に水月一つみなもゆれ

※さんごやに すいげつひとつ みなもゆれ


十五夜のお月様を見たくて、川べりに来た。


よく見えるなあ。

空に浮かぶ、まん丸のお月様。


暫くしてから、川に映るもう一つのお月様を見つけた。


ああ、そうか、ここにも。


すると、風が吹いてきて。


水面と、お月様が、ゆらり。


空のお月様も、このお月様も。


どちらも、いいな。


そう、思った。




※三五夜は中秋の名月の夜のこと、水月は水面に映る月影のことです。


みなも、に水面と 皆も、を掛けております。


空の満月も、水面に揺れるお月様も。

皆いいなあ、と思った一瞬でした。

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