第24話 旅路
次の街までは長い、馬車で三日はかかる、まぁ、うちの馬はヨルと名付け元気だからいいけどな。野宿が多いと盗賊が多い。
結界を張っているから入ってこれないがうるさくて仕方ないなぁ。
「さっさとアジトを言わんか」
「死んでも言わねぇよ」
「んじゃ、死ね」
どーせもう一度くるはずじゃからのう。
首と冒険者証だけアイテムボックスにいれて寝ているとまた外が騒がしい。
「やっぱり来たか」
「どういうことだこりゃ」
「アジトはどこじゃ?」
「は?言うわけなキャッ」
はぁ、最後の悲鳴がこれかや?
「さて。アジトを言う奴は逃してやるよ」
「言う言う!」
「一人でいいのじゃからお前らはいらん」
一人残して、
「さぁ、アジトに行くぞ」
「ひゃ、ひゃい」
「ここです」
「ご苦労様」
逃してやる。
中に入ると親方だろう奴が酒を飲んでいた。
「さぁ。夢見心地で逝け」
首を刎ねてアイテムボックスに入れると死体を弄るカードがやっと見つかってアイテムボックスに入れる。『クリーン』股間なんかに隠しやがって。そのほかのものをアイテムボックスに入れ、奥のほうを見るとまた奴隷として捕まってる奴らを解放する。服を着せて道を歩いて寝場所まで戻ると逃した奴が死んでいた。どうやらヒスイが殺した様だ。
首を刎ね冒険者証をアイテムボックスに入れるとそろそろ朝だな。朝飯の準備をして今日は粥を作って捕まってた奴らにも食わせる。馬車には6人しか乗らないから一番弱ってる女どもを乗せると発進だ。
「ヤオキー」
「なんじゃ?」
「まだ街は先?」
「そうだな、あと一泊は野宿だな」
「なーんだ」
まぁまだ旅が始まったばっかりでこんなに助けたら大変だよなぁ、もう一泊すると少しは元気が出たのか女どもは話をしていた。
ようやく辿り着いた街に盗賊の首と冒険者証を渡す。あとは奴隷として捕まってた奴らを解放してやったあと、また三日後ここにとりにこいとのことだった。
宿屋に泊まり今日はマリンの日。
「や。あん、」
と嬌声を上げるマリン。
ようやくこれで四人とも俺の女になった。
これからは守る方向じゃな。
『ウェルザリア王国の王都が次の街。そこからさらに南下していくと中央付近でザリア帝国になる。
ここまできてザリア帝国に行かないわけにはいかないよな。
賢者タイムが終わりまたマリンと楽しむ。
ワシはこんなに獣じゃったかなぁ?
まぁ、また暇な時間ができてしもうたわけで、マリンにも王金貨一枚を渡して買い物に行かせる。女子は必要なものが多いでな。
自分でもギルドに売却にいく。
「王金貨が五枚なら用意できます」
「ならそれで」
“ドサドサ”と獲物を並べるが良いところは抜かれている様で残念そうなのでダンジョンのドロップも出すと喜んでいた。
なんだかんだでアイテムボックスが一番使ってる魔法か。
なかなか覚えるのに苦労した甲斐があったのう。
王金貨五枚を受け取り外に出ると大男が待っていた。
「『黒の旅人』だな一戦願う」
「はぁ、なぜこうも戦いたがるんじゃ?
「はよ来い」
「なら」
“キン”
「ありがとうございます」
「今のでいいのか?」
「はい、私には最高の一撃でしたから」
「ほうかほうか、主は強くなりそうじゃな」
「ありがとうございます」
「んじゃあの!」
「はい!」
いい男じゃったのう。
コーヒーが飲みたくなってカフェでコーヒーを飲んどるとヒスイ達がやって来て賑やかになった。ケーキを頼み、下着を見せたりしながらコーヒーの味がわからんくなるじゃろて。
みんなで宿に帰って晩飯を食い、とその日その日を大事に生きてるからこそ楽しいんじゃなぁと賢者タイムが教えてくれる。
翌日取りに行くと王金貨10枚に金貨が500枚とそこまで行かなかったがまぁこんなもんじゃろ。とここで女騎士が来て何か揉めている。紙がここに落ちたので拾ってみると領収書のようなまのだった。王金貨20枚か。 ぼったくりすぎじゃのう。
これはどう言うことだと尋ねると言い訳をかましてくる。
刀を抜くと暴力で脅す気か!と言ってくるもんで王金貨10枚を返せと伝える。
何やら使い込んでるらしく借金に当てたらしい。
まぁ、それはそれだ、領主に直接言いに行こうとすると女騎士を盾にしてこいつを殺すと言っておる。
「それは簡単ではないと思うぞ?」
奴の手はもう切ってあるのだから。
「ひぃ。俺の手が」
「もう一度いうが渡すなら治してやってもいいぞ?」
「だ、だからないものはないのだ」
女騎士も呆れている。
領主に連絡を入れるとすぐに飛んできて王金貨10枚をわたしてくれた。
即刻クビで鉱山奴隷行きらしいので手は治してやった。
ほかにもやってないかと探している様だったが貰えるものも貰ったのでお暇する。
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