第21話 (閑話)魔法について

 ここで魔法について話をしておこうと思う。やがて今世紀最大の魔法使いとして名を馳せる(予定)であろう俺の素晴らしい魔法の数々の触りを紹介したいと思う。だがここで紹介するのは一般的な魔法についてにしておく。

 俺の魔法は規格外すぎて参考にならない(師匠メリエル談)からな。

 まあ俺の魔法についても少しだけ語らせて貰っているが……



【生活魔法】

着火・飲水・微風・土盛・灯火・黒眼鏡・製氷・電気按摩・遮光影・治療・透視


 それぞれ属性に関わっているのは見てもらえば分かると思う。今から一般的な生活魔法のレベルを語ろう。


(火)着火   消費魔力1

(水)飲水   消費魔力1

(風)微風   消費魔力1

(土)土盛   消費魔力2

(光)灯火   消費魔力2

(闇)黒眼鏡サングラス  消費魔力1 

(氷)製氷   消費魔力3

(雷)電気按摩でんきあんま 消費魔力3 

(影)遮光影  消費魔力2

(聖)治療   消費魔力2

(邪)透視   消費魔力1


 着火は前世のライターぐらいの火を任意の場所に出せる。俺のは少し違うが。


 飲水は200ミリリットルの水を一回ごとに出せる。もちろん、コレも俺のは少し違う。


 微風はそのままそよ風で、初級の火魔法が使えるならば併用してドライヤーのような風も出せる。出せる者は俺以外にいないそうだが。


 土盛はそのまま高さ三センチ〜十五センチぐらいの土盛を任意の場所に出せる。土が無いとダメだが。俺のはもちろんだが少し違う。


 灯火は火ではなく、魔法の灯りを手のひらから照射する事が出来る。コレも……以下略。


 黒眼鏡はそのまま自分の目にサングラス効果を付与できる。


 製氷は慣れると色んな大きさ、形の氷を作り出せるが、最大でも八センチぐらい。コレも……以下略。


 電気按摩は手のひらから弱電を出して凝った場所をほぐせる。前世の電マ…… こ、これは大人になったら試したい。知識しか無いけど……


 遮光影は自分自身を影と一体化させる事が出来る。時間は三分だ。俺のは……以下略。


 治療は小さな切り傷、擦り傷などを傷の大きさに応じて五秒〜二分ぐらいの時間で治療出来る。


 透視は…… 分かるだろ? まあ透視は未だに俺だけしか発現してないようだが。今や俺の透視は熟練度マックスでムハハな…… ゲフンゲフン! いや、失礼。何故かママンがコチラを怖い目で見てるからこの辺で止めておこう。


 因みにこの透視を使えるのは現世では俺一人だと思う。誰も俺が目線を向けても警戒しないという事が一つ。それとメリエルから教えられた生活魔法は製氷や治療は教えて貰ったが、透視と電気按摩と遮影光は教わってないのがそう考える理由だ。


【(無)清潔】 消費魔力1

 これは俺だけ使える生活魔法のようだ。転生特典か? それとも前世の風呂好きの影響か? また今度ウェバーに会ったら聞いてみようと思う。 


【初級六属性魔法】

 (火・水・風・土・光・闇)

消費魔力全て4

(火)火炎 指先からトーチ式ガスバーナーぐらいの火を出せる。

(水)流水 一瞬だが十五リットルの水を任意の場所に急流並みの勢いで出せる。

(風)爽風 微風よりは強いが敵を攻撃して傷つける程の威力はない。

(土)土壁 高さは三十センチ〜一メートルまでの土壁を作り出せる。

(光)光明 灯火と違い任意の場所に灯りを出せる。八メートル四方を照らせる。

(闇)睡眠 相手を眠らせる魔法。耐性の高い者には効かない。


 勿論だがここで述べているのは一般的な初級魔法についてなので、俺の初級魔法とは全然違うという事をここに宣言しておく。


【低級六・五属性魔法・複合魔法】

 (火・水・風・土・光・闇)

 (氷・雷・影・聖・邪)

(火)

 【攻撃】 火球 消費魔力5

 ゴルフボール〜ソフトボールぐらいの火の玉を打ち出す事が出来る。熟練すればコントロールが良くなり一度に出せる数が増える。俺は現時点では最高十八だ。

 【防御】 火壁 消費魔力5

 自身の前に火で作る障壁を出す。出す場所は一メートル〜五メートル離れた場所。熟練すれば壁の厚みを十センチ〜三十センチで変更可能。


(水)

 【攻撃】 水球 消費魔力5

 火球と同じ。

 【防御】 水壁 消費魔力5

 火壁と同じ。

 【回復】 治癒ちゆ 消費魔力6

 生活魔法の治療よりも大きな傷を治す事が可能。また熱を下げたり、下痢を治したりも可能。

 

(風)

 【攻撃】 風弾 消費魔力5

 圧縮した空気を打ち出す。前世のパチンコ玉くらいまで圧縮すれば木の盾は貫通可能。

 【防御】 風陣 消費魔力7

 自身を中心に半径八メートルの範囲に風の防御壁を展開する。矢や初級魔法などは防ぐ事が可能。


(土)

 【攻撃】 土槍 消費魔力5

 地面から土で出来た槍を出現させる。固さは木の槍程度だが奇襲にはもってこいの魔法。

 【防御】 土壁 消費魔力7

 高さ一メートル〜二メートルの壁を自身の任意の場所に出現させる。矢や低級魔法ならば防げる。


(光)

 【攻撃】 光剣 消費魔力8

 光で出来た剣を二本出し、自由自在に動かして敵を翻弄する魔法。実は光剣自体には敵を切る力はないが、その輝きによって目を眩ませる事が出来る。

 【防御】 光膜 消費魔力7

 低級闇魔法の状態異常を防ぐ膜を体に纏う。

 【回復】 消毒 消費魔力5

 毒を消すとなっているが、殺菌の他に低級な呪いの解除にも使用できる魔法。


(闇)

 【攻撃】 遮光 消費魔力7

 対象相手の目を見えなくする。耐性の高い者には効かない。

 【防御】 光遮 消費魔力7

 相手の低級光魔法を無効に出来る。



 …… …… …… ……


 とまあ長々と説明をしてると眠くなってくるだろうからこの辺にしておこうと思う。

 一般的にはこんな感じなのだが、何度も言うが俺の魔法は違うと言っておく。

 

 また複合魔法については使用できるそれぞれのイメージになるので、その全てが違うと言ってもいいだろう。

 例えば、大王国で五本の指に入ると言われる大魔法使いであり俺の魔法の師でもあるメリエルは、低級複合魔法を勿論だが使える。

 火と雷の複合魔法はメリエルは【爆雷ばくらい】という魔法を使う。

 対して俺の複合魔法は【雷火らいか】という。


 メリエルの爆雷は先ず火が相手を燃やし、その火に雷でもって爆発を起こさす魔法だ。低級とは思えない中々凶悪な魔法だ。

 俺の雷火は雷で相手を痺れさせた後に火魔法が追加で相手に叩きつけられるというもの。


 このように使用者のイメージによって変わる複合魔法はどれ一つとして同じ物は無いと言える。まあ、似た感じの物はおおくあるそうだが。


 触りとしてはこれぐらいでいいだろう。これから俺の魔法は派手に敵をぶちかまして行く筈なので、期待してもらいたい!!


 そうなるよな? 近接戦闘メインになったりしないよな? 俺、魔法使いだからね、ねっ!?



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