海へGO! その1

 さんさんと照らす太陽、寄せては返す波に潮風。ボクは達は今、部活で海に来ていた。


 ボク達はボランティアで、海の清掃活動に精を出しているところだ。


「いやー、思ったよりゴミが多いでありますなぁ!」


 レンはひょいひょいと空き缶やプラスチックゴミを袋にトングで入れている。


「そうですね〜。特に海洋プラスチックゴミは深刻で、2050年には魚の量すらも上回るそうですよ?」

「そんなになんだ……。少しだけでもこうしてゴミの削減に貢献できてるといいなぁ……。ふぅ……」


 ボクは額にかいた汗を拭って、一息をつく。


「よ〜し、午前中のゴミ集めはこれで終わりだ。昼からは好きに海で遊んでいいぞー」


 美月先生がゴミ袋を回収しながら、そう言った。


「やったであります! 昼からは海で遊ぶでありますよー!」

「はい! 水着もしっかり用意してきました!」


 レンとヒカリちゃんは、はしゃいでいる。


「ふふっ、夏の開放的な雰囲気にあてられて、男共が私に寄ってくるに違いない……」

「寄ってくるといいですけどね……」





「まぁ、とりあえず昼で腹が減っただろ。海の家で焼きそばでも食うか。私が奢ってやるよ」

「「「ありがとうございます!」」」


 先生は太っ腹にも、焼きそばを奢ってくれた。海で食べる焼きそばは、家で食べる焼きそばとはまた違って、新鮮に感じられた。


「はい、あーん♡」

「あーん……」


 ヒカリちゃんが、海の家で買ったバニラソフトクリームを、食べさせてくれる。


「レンの抹茶味も美味しいでありますよー! ヒカリ殿、ナギサ殿、ほら、あーん!」


 レンの抹茶味も一口いただく。うん、これはこれで美味しい。


「ほら、ナギサ、先生のもあーん♡」

「いや、コーンしか残ってないんじゃないですか……。先生、食べてくださいよ……」

「てへぺろ(ゝω・)」

「────!?!?」


 先生は舌を出して、ウィンクをした。


「今年の夏はテヘペロで男は脳殺だって、ネットに書いてあったからな! ほら、ヒカリもナギサにやってみろ!」

「そうなんですか!? わ、分かりました……!」

「ひ、ヒカリちゃん、やらなくても──」

「てへ……ぺろ?」


 恥ずかしそうに上目遣いで舌を出して、ウィンクをするヒカリちゃんにドキリとした。


「ヒカリちゃん、可愛いー!」


 ボクはヒカリちゃんを撫でる。


「えへへー、ありがとうございます///」

「ではレンも。テヘペローであります!」


 元気よくテヘペロをするレン。


「うんうん、レンも似合ってる!」

「えへへ、そうでありますかぁ?」

「おー、やっぱり効果あるじゃないか! 海ではテヘペロしまくるぞー! おっ、早速、いい男発見! テヘペロー!」


 男は「なんだこの女は」と、ドン引きして逃げて行った。


 うんまぁ、こうなるよね……。





 水着に着替え、海でシートとビーチパラソルをセットして待っていると、ヒカリちゃんとレンがやってきた。


「お待たせしましたー!」

「待たせたであります〜」


 2人の美少女の、可愛い三角ビキニにボクは思わず息を呑む。


 特にヒカリちゃんは、その大きな胸が水着からこぼれ落ちないかハラハラする。


「2人とも、とっても似合ってるよ!」

「ありがとうございます!」

「えへへ、嬉しいであります……」

「待たせたなー」


 先生の声が聞こえた。またスク水なんか着ていないだろうなと、ボクは恐る恐る振り向いた。


「えっっっっっ…………!」

「ん? どうした?」


 先生は布面積の少ないセクシーなマイクロビキニを着ていた。


 綺麗な長い黒髪、整った顔、グラマラスなボディにマイクロビキニ。


 まるで常夏とこなつを支配する女王のような風格をかもし出している。


「わー! 先生、率直にエロいであります!」

「さすが、大人の女性ですね! 先生!」


 ヒカリちゃんとレンも大絶賛している。


「ふふっ、そうだろう。そうだろう。これで男はイチコロだ!」


 すると早速、屈強な外国の男性が先生に近づいてきて──


「てへぺろー!(ゝω・)」


 先生は初手でテヘペロを早速かました。

 

「Oh…………」


 屈強な外国人男性は何かを察して、去って行った。あーあ……。


「と゛お゛し゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛!」


 セクシーになっても、やっぱり先生は先生でした。てへぺろ(ゝω・)


 


 



 





 


 


 


 


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