ツグナールさんと仲良くなり、アイラさんやアウラさんが仲間に加わった為、ギルメドではもう誰も意地悪をする人は居なくなった。

アイラさんやアウラさんはどう見ても20代にしか見えないのにエルフとしては高齢。

その為、年上の亜人たちに顔が広かった。

いままでは『雪乃様』を恐れて付き合ってくれた人たちが今では普通に仲良くしてくれている。

そして僕は人族からは羨ましがられるが……

亜人の人から『勇者』と呼ばれる様になった。

どう考えても、実力がない僕が勇者なんておかしい。

だから、アイラさんやアウラさんに聞いてみたが教えてくれなかった。

ツグナールさん達に聞いてみたら……

「それはですねお婆ちゃんを抱くババコン……もぐっ」

どうしてツグナールさんは仲間の口を塞ぐんだろう。

「世の中には知らない方が良い事もあります」

そうツグナールさんに言われて、詳しくは教えて貰えなかった。

まぁ、良いや。

僕たちスノードロップは、ここギルメドで雪乃様の庇護の元これからも楽しく生きていくだけだ。

楽しい仲間と素晴らしい日々。

それ以外は……望まない。

第一部　完

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