2021/03/19

雨に降られていた。


私は傘を忘れており、

雨垂れの向こう側は

細かい雨が斜めに流れている。


足踏みをする。


おそらく、冷たい。ただ、身体は熱い。


駆け上がった階段の頂上で、

地上の空気の薄さを鼻腔が嗅ぎ取る。


ちょうどいいよ。プラマイゼロだ。


地下の豪風に押し出され、

飛び出して、

駆け足にひとつめの横断歩道へ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る