第7話

  「これなら、サポート役への通信があってるよな?いいや、押しちまえ!」

 『プッループッループッル・ルー』


〈ガチャ…………はい、もしもし。プレイヤー名を教えていただけませんか?〉


 電話にてできたのは、ゲームの 設定で対応してくれた女性だった。

 もちろん。パニクるのは男の必須技能だ。

みんなこいつの勇姿を見ててくれ。


 「あ、あ、ラビックです。」


 〈あ~。さっきものすごい勢いで出ていったラビックさんでしたか。〉


 グサッ。ラビックのHPがけずられた。

 「そ、そ、そうです。それで、周りを確認して戻ってきたら、木製の扉が無くてどうやって今のところに帰ればいいのかと?」


 〈なるほど、1番多い質問ですね。結論から言うと、帰れません。ここからあなたの冒険が始まっていますから。それでも帰りたいなら、【強制ログアウトですか?】【ヘルプ機能ですか?】【ログアウトですか?】【サポート役への通信ですか?】

この4選択肢から選ぶしかありません。〉


 「すみません。サポート役の方に聞きていいのかわかんないんですけど、ヘルプの方とサポート役の方は手順が必要なんですよね。」


 〈ええ。大きく正解です。〉


 「なら、強制ログアウトとログアウトはすぐにできるんですよね?」


 〈はい。その通りです。ただログアウトは近場のセーフエリアにある偉人達の像に触れていただきながらログアウトと喋ってください。これだと副作用が出にくい状態で元の場所に帰ることができます。ただこの世界に来るのにはCubeの計算次第です。

なにか悪いことにはマイナスなどを付け加えたりするので、次にいつ入れるかわ貴方達の言動次第です。………もっとやばいのがセーフエリアにいないときに敵プレイヤーや魔獣に襲われることです。もしここで殺されたら一般的には自分の経験値、アイテムボックスからはランダムで四分の一が相手方に渡る 。最悪なのはスキルを奪われることです。それのことを強制ログアウトと言います。とり合えずはこんな感じですね。〉



 〈皆さんはどうします?とりあえず冒険してから、ログアウトしてもいいと思いますけど。〉


 「とりあえず武器と防具を揃えてあいつらに会いに行く。3人で叶えたい冒険なんだ。だめだったら現実世界のときにみんなで話して合流を目指す!」


 その後ヒートアップしたラビックは、片手でも使えそうな両刃の剣を1つとなんかの魔物?魔獣?の皮で作られていた肘当て、胸当て、脚あてを買った。

 やっぱり、最初の武器防具屋はいい店だったようで、

 剣=0.5金貨=5銀貨

 肘当て=1銀貨

 胸当て=1銀貨

 脚あて=1銀貨


 このように格安販売をしてもらっていた。

 ちなみに、ポーションなんていう定番の魔法水を各種セットで銀貨1枚とナイフ3本と研ぎ石は無料でくれた。

 まじでここのじーちゃんがいい人。


 さっそくラビックはアイテムボックスを使って、装備しない替えのナイフ2本と研ぎ石、魔法水セットを入れた。ラビックの【貯金が9金貨5銀貨】


 それからラビックは自身の武器と防具を体に装備して、サポート役に聞いていたチュートリアルの1つ冒険者連盟ギルドに向かっていく。

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