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  • 悪夢または深層心理への応援コメント

    こんばんは!
    自分の新作は月企画への参加が間に合わなくなったので、遊びに参りました♪

    月面の荒涼たるイメージと、地上から見上げる美しい月のイメージと、どちらも同時に味わえる作品だなあと感じます。
    少年が純粋さゆえに残酷なのも、少女が愛情深いのも、どちらも納得できてしまうのがすごい。
    人間の複雑さが、詩的な表現の中に込められているように感じました。

    コメント欄を見たら、実際に見られた夢だったんですね!
    怖いけど美しい情景には、何か本能に訴えるものがありますね。

    微笑んで全てを見ている老婆が、全ての要素を丸く収めてくれていて、とても印象に残りました。

    作者からの返信

    鐘古こよみ様、おはようございます!
    遊びにきてくださってありがとうございます。
    あー、もう一作は間に合いませんでしたか。私は5千字以上書いて納得がいかず、没ったのがありました(笑)。

    この作品の風景は、勿論見る人によって全然違っていて、私は特に、少年が辿り着いた鏡面のような湖と月との風景が物凄く美しかったのを強く覚えています。

    純粋な残酷さも、純粋な愛情も、激しく求め合う肉体も、それを客観視することも、全部自分の中にあるんじゃないのかなあと思うんですよね。それは私に限らず、皆様の中にも。
    それを微笑みながら見ていてくれる、あるがままの自分を見ていてくれるのが月なのかな……という、自分なりの解釈です。

    夢は本能的なものですものね、多分。

    ブロ子さんが、随分とこの作品を推して下さったので、エッセイの中から切り取ってきました。
    何か感じて頂けるものがあれば幸いです。

    ありがとうございました。

  • 悪夢または深層心理への応援コメント

    緋雪さん、読みにくるのが遅くなり申し訳ありません。
    改めまして『月』企画にご参加いただきありがとうございます。

    ベルソムラ。
    調べてみると確かに副作用の列記に「悪夢を見る」というものがありました。
    どうやらレム睡眠の時間が多くなるようですね。
    なので夢を見やすくなるということなのでしょう。

    心理学における夢の分析については古くからフロイトの「願望充足」あるいはユングの「あるがままの姿」などいろいろな分析がなされてきたと思います。
    では、この作品で描かれた夢についてはどのように解釈すれば良いのでしょうか。

    那智が考えるにキーポイントは三者の人物が登場するところではないでしょうか。

    少年は邪悪なものを排除する。
    少女は全てを赦し、微笑む。
    そして老婆はただ無感情に傍観している。

    彼らは皆、おそらくは緋雪さんの中に眠る人格であるように思えます。
    普段は出会うことのないそれらの人格が夢の中で創出され、それぞれの願望を成し得ようとしているように思えました。

    たぶん緋雪さんは(誰もがそうであると思いますが)邪気を振り払えば良いのか、それを赦せば良いのか、内面ではそういう葛藤を抱えておられるのかもしれませんね。
    そしてそれらにただ知らぬふりをしていたいと思う自分も。

    夢を見させたのはベルソムラの作用だけではなく、もしかすると夜空に浮かぶ月の仕業であったのかもしれません。

    淡々としていながら鋭さを持った描写が美しい作品でした。
    読ませていただきありがとうございました。



    作者からの返信

    那智風太郎様、お疲れ様です。
    まさか3作も出すとは思ってなかったので、那智さんの作業を無駄に増やしてはいないかと、ちょっと心配しております。

    睡眠障害の薬は本当にいろんな種類があって、ベルソムラはどちらかと言えば、睡眠時間を長くする薬のようでした。私は深い眠り(ノンレム睡眠)が殆どない人なので、どれだけ寝ても夢ばかり見て、疲れるだけなのです。で、合わなくて、やめました。
    かと言って、グッと強引に深く眠らせる薬は「落とされる」感覚があり、しかも依存性が高いので、こちらもやめました。

    レム睡眠時間の時の夢はカラーです。そして、脳がいろんなことを整理する時間。夢を見ることによって記憶を蓄えておく時間だそうです。
    これらを鑑みるに、レム睡眠の時に見る夢は、脳がデフラグをしている最中なのかな、と。

    フロイトとユング、どちらも好きで、何かと資料を読み漁っていたりします。特にユング心理学は面白いですね。人の無意識のもっと深部の集合的無意識まで考えると、夢には同じようなパターンがあり、それによって夢占いなどもできたりする、みたいな。

    この夢は、那智さんが仰る通り、全部私なのだと思います。
    ただ、老婆だけが静観しているあたりで、自分でもあり、それを月に見立てたものでもあり、という気もしています。
    どんなあなたも、あなたなのですよ。
    そう言われている気がします。

    どちらにしても、一番きれいな湖に映る月の姿は、何とも言えず美しかったです。

    超長文すみません💦
    難解な作品、読んで解釈までして頂き、ありがとうございました。


  • 編集済

    悪夢または深層心理への応援コメント

    ブロ子さんのレビューから飛んでまいりました。

    なんとも不思議なお話……と思ったら、実際にお薬の影響でみられた夢だったんですね。
    「ベルソムラ」ではピンとこなかったんですが、スボレキサントについては読んだことがあります。異常な夢をみたり、夢遊病のように眠った状態で行動したりするケースが稀にあるそうですね。不眠症に使用されるお薬なのに、悪夢の副作用とはありがたくない話ですねえ(^^;

    「人を次々に刺し殺す夢」をみてしまうの、怖ろしいですけど、お薬の副作用とわかっているならまだましです、きっと。私はシリアルキラーのお話を書いているときに夢のなかで殺してしまいました(笑) 脳ってどうなっているのか、不思議でおもしろいですね(笑)

    皆さんおっしゃっていますが、本当に文章が美しくて、これこそ幻想小説という感じがしました。草刈り機じゃなくナイフでよかったです(ぉぃw

    作者からの返信

    烏丸千弦樣、草刈り機使いの部屋へようこそ(笑)。
    コメント、ありがとうございます。

    「スボレキサント」なんですね、ベルソムラ。
    ベルソムラって響きがいいですよね、なんか。しかし副作用が困りもので。
    悪夢も嫌なんですけど、夢遊病状態っていうのも確かにあって、あれは怖かったです。
    トイレに行ったら、ベッドに帰れなくなってしまい。適当なところで曲がるものだから、壁に激突するわ、脱衣所のワゴンをなぎ倒すわ。痛い。でも眠い。……で、気がついたら廊下の隅に置いてある掃除機と正座で対峙して寝てました。

    そうそう。作品、特に連載物を書いてる時に、夢に出てくることもありますよね。夢につかまるっていうホラーを書いてるときに、夢につかまったら泣いてたと思います。本当に、脳って不思議ですよね〜。

    ブロ子さんが、この作品が美しいと大絶賛して下さったので、もともとエッセイ集の中にあったものを、独立させて、今回の企画に参加させました。
    確かに夢の中の情景はとても綺麗で、澄んだ湖に映る月が物凄く美しかったのは覚えています。

    ナイフは隠して持ち歩けますが、草刈り機は目立つだろうなあ……。
    素敵なアイデアを、ありがとうございました(笑)。

  • 悪夢または深層心理への応援コメント

    緋雪さん、こんばんは😊

    ベルソムラとは何だろうと思いながら読み進めていきましたが、不眠治療薬の一種で悪夢を見るという副作用があるんですね。
    これは夢で見たお話でしょうか?
    純粋すぎる少年と少女、しかし二人は全く違っていたのですね。
    少年は残虐、少女は慈愛に満ちてる。
    二人が出会うことで少女が奇跡を示し、彼は笑うこと知る。
    それを老婆が微笑んでみている。
    月が明るくすべてを照らしている。
    これが宇宙の摂理なのでしょうか。
    そんな不思議な物語ですね。

    作者からの返信

    難解な作品ですみません。
    これは、夢をほぼそのまま書き起こしたものなんです。
    でも、あまりにも象徴的な夢で、忘れないうちに書き留めておきたい気がして。
    残酷な少年も、慈悲深い少女も、狂しく愛しあう男女も、全部自分の無意識の底にあるもので、それを老婆が(月の化身として)見守っている様子なのかな、という自分なりの解釈ですが。
    宇宙の摂理。そこまではわかりませんし、そんな壮大なことまで夢に見ないと思いますが、ユング先生に聞いてみないとわからないですね。
    読んで下さって、ありがとうございました。

  • 悪夢または深層心理への応援コメント

    緋雪様

    何度読んでもこの美しい文章と情景に惹かれます。
    いったい自分はどうしてしまったのだろうと訝るほどに。登場人物が全て自分であることを否定できない何かが此処にあるのだと思います。
    緋雪様、この素晴らしいお話『ベルソムラは夢を見る』をシングルカットしていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。
    そして、この作品を強く推して頂いて。

    >登場人物が全て自分であることを否定できない何か
    確かに、そうなのかもしれません。夢で見ているときは全部のキャラクターに自分が入り込んでいますものね。

    この作品を、そこまで美しいと褒めて頂き、ありがとうございます。
    それから、とても沢山の作品を読んで頂いて。
    とても嬉しいです。

    編集済
  • 悪夢または深層心理への応援コメント

    「ベルソムラ」、呪文か伝説の何か、もしくは人の名前かと思いつつ読み進めました。
    薬の名前なのですね。

    現れる場面は示唆的でもあり、暗喩的にも受け止められ、読み手の心や思い次第でいく通りにも解釈出来そうです。

    浅く純粋な水に映る月は満月なのか、欠けているのか。
    はたまた影の新月なのか。
    どの月が映っていても、美しい光景だろうなと思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    「ベルソムラ」は不眠症治療薬の一種です。これを試していると、やたら悪夢を見て、先生に「人を次々に刺し殺す夢を見ました」って言ったら、「やめましょう」って止められたもの。悪夢を見る副作用があるらしいです。
    でも、「悪夢」というよりは、もっと示唆的な……無意識の底に眠っているのかもしれない何か……みたいな。そして私だけではなく、皆持っている世界の中の一ビジョンみたいな。そんな不思議な感じがして、書き残しておいたものです。

    この中に出てくる「月」も、どこか象徴的ですよね。
    読み手次第で月の形も変わってくるのだと思います。