演奏で一番大切なのは?

 こんにちは、たてごと♪ です。

 英語圏の一部のかいわいで「isekai」が〈異世界へ転生する〉という意味の動詞として通用すると聞いて、あまりのショックに2ヶ月以上も「イセカイング」してしまったりするタイプのボカロPのアカウントはこちらです。


 ……はい(

 なんか小難しい話が続いてしまった感、ありますが。

 なので、たまには脳ミソ溶かした感じで行けるネタ無いかな、と。

 そう思って探してみたら、部屋の外の廊下に転がってた()やつがありましたので垂れ流していきます。


 いやまあ、作曲やってると演奏家さんとも顔を合わせたりするわけですが、その会話の中で漏れてきた小ネタです。

 音楽知らない人には何だかわからない話も混じってるかもですが、まあふんで察してください(



     †



ぼく「ハープの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「見た目です」

ぼく「見た目」

奏者「はい、見た目です」

ぼく「(音楽関係なくね?)」


※ これガチで演奏は第弍にのつぎだそうで、実際ハープの演奏はどれも優雅です



     †



ぼく「ヴィオラの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「目立たない事です」

ぼく「目立たない」

奏者「だってヴァイオリンとヴィオラっていっしょに習うもんなんですよ? 目立ちたいならヴァイオリンやってるに決まってるじゃないですか」

ぼく「(それ大事なことじゃなくてただの願望)」


※ がくのヴィオラパートに、目立つフレーズ載せるとマジいやがられます



     †



ぼく「サックスの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「エロさですね」

ぼく「えろ」

奏者「はい、エロさです(←誠実な笑顔)」

ぼく「(この人たちとは関わらないほうがいいのかな……)」


※ ジャズかいわいでは、なまめかしいほどまでに表現力が高い演奏を「エロい」と言ってめます



     †



ぼく「ピアノの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「カルシウムです」

ぼく「カルシウム」

奏者「はい。不足すると指を骨折します」

ぼく「」


※ 激しい演奏してると割とふつうに疲労骨折しますが、一度でも折ると最盛期のころの演奏力はもう出せなくなるので死活問題です



     †



ぼく「オーボエの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「目立たない事です」

ぼく「あなたもですか」

奏者「でも目立っちゃうんです」

ぼく「え」

奏者「うるさいって、とにかくうるさいって……一生けんめい抑えてるのに、布とか詰めたりして何とかしようって努力してるのに、みんなして……ふええ」


※ 音の大きさはdBデシベルという単位で示すもので、6dBデシベル上がれば2倍の強さという指数表現なのですが、オーボエは他の一般的な木管楽器よりも10dBデシベルほど大きい音が出ます



     †



ぼく「チェロの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「げんを切らない事です」

ぼく「まあ切れたら演奏困るだろうけど」

奏者「1本ダメになっただけで5けたコースだし」

ぼく「」

奏者「ギタリストに貸したらアイツあっさり切りやがってしかもべんしょうしようとすらしないギターのげんとは違うんだよおれがブチギレだ💢」


※ 楽器店のチェロのアクセサリコーナーで、実際に値段みて目ン玉が飛び出ましたし、なのでチェロやらせてもらってるシンジ君、キミはとても大切にされているよ



     †



ぼく「クラリネットの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「ソプラノサックスのリードを間違って付けない事です」

ぼく「付いちゃうんですか」

奏者「はい、しかもこれが結構まともに鳴るもので」

ぼく「まともに鳴るならいいんじゃないですか」

奏者「……あ」

ぼく「(いやそここだわってよ)」


※ 「リード」とはあしや竹などをはね状に削った発音体のことで、くちびるで押さえた状態で息を吹き込むことで振動させます



     †



ぼく「ドラムの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「体力です!!!!!!!!!」

ぼく「(くまでもなかった)」


※ 二時間耐久演奏とかホントやめたげてください人死にが出てしまいます



     †



ぼく「ギターの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「ようかいアンテナかな、」

ぼく「ようかいアンテナ」

奏者「〝ようかいピック隠し〟に遭遇したら大変だからね!」

ぼく「(まだいたんだあのようかい)」


※ 「ピック」とはげんをはじくための小片の事ですが、薄くて小さいのですぐ失くします



     †



ぼく「EWIイーウィの演奏で一番大事なのって何ですか?」

奏者「電池」

ぼく「あ、はい」


※ 「EWIイーウィ」は木管楽器を模したシンセサイザ―で、息で吹いて演奏します



     †



ぼく「演奏の指揮で一番大事なのって何ですか?」

指揮者「コトバノォ、ツージナイィ、ダーメ。Bodyバーデイ languageラングェッジ(←りゅうちょうな発音)、タイセツゥ?」

ぼく「(いやあなたもう日本に来て20年以上経ってるよね)」


※ 音の世界だから言葉あんま重要じゃなかったんでしょうね



     †



 ……いかがでしたでしょうか。

 〝音楽界〟と聞くとなんだかきらびやかだったり、あるいは厳格だったりしてそうな印象ありますけども。

 でも、どこのかいわいとも同じで、しょーもない部分だって沢山あるんですよね。

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