私の中の私は助平だ!

しょうわな人

第1話 違和感

 僕の名前は神楽坂昭治かぐらざかしょうじ。16歳の高校1年生だ。

 

 僕は第2次性徴が人より遅く、今頃になってやって来たみたいだ。僕のジュニアはやっと一皮向けたし、ジュニアの周りには毛が生えてきた。

 声変わりも始まったようだ。何よりもこれまで女子を見ても何とも思わなかったのに、ふとした瞬間の女子の仕草にエロティズムを感じるようになったんだ。


 そんな僕は表面上はこれまで通りに過ごしている。男子友達も少ないけれどもちゃんといる僕だけど、女子には興味無いよというフリをしているのだ。


 でも、それはウソだ。大ウソだ。僕は女子のスカートの中を見たいと思うし、早く夏になって夏制服になったら薄いブラウスから透けて見えるブラのヒモなんかも見たいと熱望している。

 何よりも夏制服の時に腕を上げた女子の腕の付け根、脇がチラリと見えるのが堪らないんだ。


 そう、僕の中のモブ雄は今日も僕にそう語りかけてきていた。コレが第2次性徴なんだろうか? 他の男子もこんな感じだったんだろうか?


 何となく僕は違和感を感じている……

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