20230917

・黒糖ラテ


私は出店に並んでいた。

「あんた、これはいいのかい?」

「これもいるよ、お願い。」

私はその出店の店主に何かを頼んでいた。

よく見るとたっぷりとシロップのかかった黒糖ラテだ。

途轍もなく甘そうである。

私はそれが出来上がるのを待つ間、辺りを見回すと私の後ろには幾人もの人が列を無し、私の後ろで自らの番が来るのを今か今かと待っているのが見える。

他にも何かないかと見回すとテーブルの上に値札があるのが見えた。

値札には45000円と書かれている。4万5千円!?

「45000円もするの!?」

「そうだよ、あまりにも人が多くてね、人避けだよ。そうなのにこれだけ並んじゃってさ。」

「でも本当にこの値段取るんでしょ。」

「勿論、さあ出来た。45000円だ。」

私は渋々財布を取り出し何故か中にあった45000円を店主に渡すと、店主は不気味ともとれるような引き攣った笑顔で出来上がった黒糖ラテを手渡してきた。

それを手に取ってさあ口にしよう・・・。


ここで目が覚める。

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