RACCOON

Mにゃん

序章

「来たらだめです、道満さま!」

「どういうことだ?っておい、らん!」

嵐はだれかに捕まえられていた。

「ようやく来たか。」

その声は!?

「どういうことだ!晴明はるあき、いや安倍晴明あべの せいめい!」

蘆屋道満あしや どうまん、お前は違法に玉藻前を使役した。その罪は重い。」

何を言ってるんだ、こいつは...?

みくずのことか?あいつは妖ではない。それにこの前死んで...ま、まさか晴明せいめい、お前が殺したのか?」

「さすが理解が早くて助かるよ。」

みくずちゃんが!?」

「黙れ。」

手刀を叩き込んだ。

がくっ

そのまま嵐は意識を失ってしまった。

「まあ、妖として使役しようしたのをあの狐に妨害されたがな。」

露草のことか。

「お前、何が目的だ!」

「式神の戦力強化だ。そういえば、こいつも式神だったな。こんな雑魚ともいえる風狸ふうりだが。」

「侮辱するな!」

「道満、本当に式神が好きだな。だからこうやって人質に取られると手も足もでない。」

図星だった。

「お前が死んだら梢大神こずえおおかみみずちは貰っておいてやる。雑魚はいらんがな。」

「誰がお前にやるか!」

九字をきる。

「『りんびょう・と...』 ガハッ!」

な、何をされた...

「詰めが甘いな。」

は、反転術式!?晴明が得意とする術式のひとつ、しまった...

「さらばだ。蘆屋道満よ。」

ズガッ!

一瞬で致命傷を負う。

「ゴホッ おのれ!安倍晴明、お前を絶対許さない!」

そのまま意識は暗闇に包まれた。



そして1086年後...

キーンコーン カーンコーン キンコーン カーンコーン

「はぁー。やっと終わった」

私はなぜか、平成という時代に生まれ、現在いまは令和に変わったが生きている。

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