巨乳巨尻しか勝たん!!冒険者生活(騎士見習い)

@ininininin

第1話

「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」


ある街のコロッセオで熱狂が迸る。


「すごいなここが都会か、、、、。」


エドは、生まれて初めて訪れた大都会に圧倒されていた。


「観光でもしたいけど、みんな待ってるし、速く用事を済ませて、速く帰ろう。」


エドは熱狂包まれるコロッセオに歩みをすすめた。



ーーーーーーコロッセオにてーー


「あの、ここで騎士大会に出れると聞いたんですが、、、?」


エドは長蛇の列を2時間かけて、待ち続け、自分の番になった時に受付の女性に尋ねた。


「はい。少年の部ですか?それとも青年の部ですか?」


「えっと、、、騎士学校に推薦入学できるのはどちらですか?」


「えっ?推薦入学ですか?」


「はい。今日開かれる大会で優勝したら、推薦入学できると聞いて、、。」


「はぁ。またですか。」


「というと?」


「あなたみたいに四大騎士学校の一つ、リナザール騎士学校への推薦入学を夢見てこの大会に来られる少年は多数います。推薦入学なら、多額の授業料が全て免除されますからね。」


「はい、そう聞いています。」


「しかし、その夢は叶いません。」


「えっ?何でですか?」


「優勝しなければならないからです。無制限の部で。」


「無制限の部?」


「年齢、種族、性別全てが無制限の部です。あなたのような子供がです。」


エドは12歳、身長は160cmとそこまで子供ではないが。

顔が童顔だからだろうか、受付の女性にはそう見えたのだろう。


「そうですか、、、。でも、無制限の部に参戦できないことはないんでしょう?」


「参加料金は金貨5枚。もしくは既に国立の騎士団に入団している者からの推薦のどちらかが必要です。あなたはどちらかを持っているんですか?」


「金貨5枚なら、一応、、、、。」


「えっ!?あるんですか!!」


(すごい驚かれた。田舎の夢見る少年だと思われたのだろうか。まぁその通りなんだけど。)


「えっと、じゃあ、これで参戦できるんですね?」


「はい、、。可能です。お名前を?」


「エド。家名はないです。」


「かしこまりました。エド様ですね。それでは、こちらがあなたの番号札になりますので、呼ばれたら会場に上がってください。」


「ありがとうございます。」


エドは受付の女性から、何かの金属でできた、31と刻まれたバッジを渡された。

エドは受付を後にして、案内に従って、無制限の部の待機所に向かった。


「受付の女の人、仕事に真面目な人だったなぁ、、、。」


そんな感想を独りごちながら。



無制限の部の待機所に着くと、筋骨隆々な男どもが汗だくで体を温めていた。


「なんて場所だ。臭いことこの上ない。」


「そうだよね。僕もそう思うよ。」


品のいいエドと同じくらいの少年が話しかけてきた。


「君は?」


「僕はリュイ。リュイでいいよ。」


「俺は、エド。君も無制限の部に参加するの?」


「そうだよ。君も?」


「うん。リナザール騎士学校に推薦入学できるって聞いて。リュイも?」


「いいや。力試しってとこかな。既にリナザール騎士学校への入学は決まっているからね。」


「へぇ〜。力試し?」


「無制限の部には現役の国立、私立問わず猛者の騎士が参加するからね。」


「そうなんだ。そういえば、君も金貨5枚払ったの?高いよね、あれ。」


「いや、とある国立騎士団にいる騎士から推薦をもらってね。お金は払っていないよ。」


「いいな〜。というか推薦をもらえて、リナザール騎士学校に入学が決まっているってことは、すごい人なの?」


「どうかな。それを確かめにこの大会に参加したんだ。でも、今のところ同年代には負けたことがないかな。」


「そうなんだ。とりあえずお互い頑張ろうよ。君にお迎えが来たみたいだし。」


「お迎え?」


「リュイ様〜〜〜!!!」


一人のメイドがリュイの名前を呼びながら近づいてくる。


「それじゃあ。」


エドはそう言って、その場を後にした。


「も〜!リュイ様、いきなりいなくならないで下さいよ〜。」


「同い年を見つけてつい話しかけたくなってね。」


「同い年ですか?無制限の部に?」


「そうだよ。面白い子だったな。僕を見ても驚かないし、視野も広い。」


「はぁ。それよりも旦那様が待っております!!さあ、早く!!」


メイドの少女はリュイの手を強引に引っ張って、リュイを自らの主人の元へと運ぶ。

世界最大の国、リンド帝国の貴族、グリフィン公爵の元へと。

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