第5話 拙者、生徒たちに別れを告げる

「拙者、教室閉鎖と共に塾講師を辞め、ホタテをとることにしたでゴザル」


「……は? 本気ですか? 先生」


 というやり取りが生徒たちとの間にあったでゴザル。

 生徒たちからすると、教室閉鎖ということは寝耳に水であったでゴザろう。

 普通であれば、他の地域で系列の塾で塾講師を続けると思うでゴザろう。

 思うところがあって、他の系列の塾に移ることも、あり得るでゴザろう。


 しかし--塾講師自体を辞め、ホタテを獲ることにした--とは、誰も思いもしなかったのでゴザル∑(゚Д゚)!!


 それだけ、教室閉鎖がきっかけで拙者はキレていたのだと思うのでゴザル(ー ー;)


 ただ……、生徒たちが思っていたのは……、


--え? ここ数年で激太りして、本人も「運動してない」って言ってたのに、肉体労働? マジで? 下手すれば◯ぬんじゃ……--


ということだったようでゴザル。


 故に……


「先生! 生存確認のために、SNSに何でもいいんでアップして下さい!」


 と言われ、時々、写真をアップしているでゴザル。


 ◇◆◇

 入試も終わり、教室の備品の搬出の準備に取り掛かろうとしたところに、ホワイトボードが目に入った入ったでゴザル。


 生徒たちが書いたお礼の言葉が目に染みるでゴザル。

 もう少し、違う未来があったのではないかという思いと、


「お礼を言いたいのは拙者でゴザルよ」


 という気持ちが湧いたでゴザル。



◇◆◇

万吉8でゴザル。

なかなかホタテ漁の話にならなくてもどかしい気持ちをお持ちの方もいるかと思うでゴザル。

しかも、文字数が少しずつ減っているでゴザル。

この件については、ご容赦頂ければ幸いでゴザル。

次回は、些細なトラブルの話でゴザル!

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