第4話：宇宙って同性愛者とか？？
「
変わらないよ」
「彼女くん、ってなに？」
「彼女くんは彼女くん・・・そのまま・・・」
「そう呼ばれるのイヤ？」
「ちっとも・・・」
「私のことよく分かったでしょ・・・私も
「あの・・・聞くけど・・・宇宙って男の人が好きなの？、同性愛者とか？」
「あ〜そうだな・・・絶対違うとも言いきれないかな、僕はきっと※バイセクシャルなんだと思う」
男性にだって憧れる人はいるし、たまらなく好きになっちゃう人だっているからね」
「でも基本、僕はゲイじゃないから性的対象は女性なんだって思ってるけど・・・」
「え？私にはそういう欲求感じてるの？」
「感じてるよ」
「私、見た目は女の子だけど、中は男の子なんだよ・・・それでも？」
「だから〜人を好きになるのに性別なんか関係ないからね」
「人を好きになることに性的な部分だけがすべてじゃないだろ？」
「そうなんだ・・・じゃ〜もう一度聞くけど・・・」
「
「ちょっとも・・・」
「逆にさ、俺と付き合ってて楽しい？、そっちのほうが気になる 」
「そんなこと、あたりまえでしょ・・宇宙といると楽しいよ」
「そうか・・・じゃ〜何も言うことないな・・・」
「私と仲良くしてると、みんなから白い目で見られるよ、いいのそれでも？」
「いいよ見られたって・・・別に気にしないから」
「なんにも悪いことしてないんだからさ・・・」
「そんなこと梨紅は気にしすぎ・・いいんだよ・・・普通にしてて」
「ってか、たこ焼き冷めちゃったね・・・」
「僕は、猫舌だからいいけどさ・・・熱くなくてちょうどいいや」
「ほんとに私と、このまま付き合うつもり？」
「そうだよ・・・僕さ子供の時から、そういうのなんとも思わないタチから・・・」
「僕は梨紅が好きで、いつでも一緒にいたいだけ・・・」
「他になにが必要？」
「ほんとに、ほんとに後悔しない？」
「しないって、しつこいよ・・・」
「僕のこと信じられない？」
「そんなことないけど・・・」
「そんなふうに私のこと思ってくれた人、はじめてだから・・・」
「じゃあ僕は梨紅の好きな人第1号だな」
「って言うか、あのさ僕たち、もうちょっと前進しないか？」
「恋人未満から、恋人もしくは恋人以上ってどう？」
「恋人以上って？、どういう関係？、それって」
「恋人より、さらにバージョンアップした関係」
「言ってる意味、分かんない・・・
「そうかな・・・で？、どう？」
「私はいいけど・・・ほんとにいいのかな・・・」
「あのね・・・」
「ごめん・・・分かった・・・もう言わない」
「心配しなくても梨紅のことバツイチになんかしないから」
「え〜バツイチってなに？・・・あはは、まだ結婚もしてないのに？・・・あはは」
「
僕たちはお互いを見合って笑った。
梨紅の笑顔はとっても素敵だ。
そうだよ、僕は君のその明るさと笑顔が好きなんだ。
「じゃ〜改めて恋人同士としてよろしくね、宇宙」
「よろしくね梨紅」
「あのさ・・・私にしてほしいことがあったら言ってね 」
「こう見えてもお料理得意なんだよ・・・だから・・・」
「じゃ〜ハグして？」
「えっ？」
「今、してほしいことがあったら言ってねって言っただろ？」
「だからハグしてよ」
「あはは・・・いいけど・・・いいよ」
そう言うと梨紅はとってもぎこちなく僕をハグした。
だから僕は、めいっぱい梨紅を抱きしめた。
「あのね、宇宙、世の中にはどんなことにでも賛否あって、いつの時代になっても、
差別とか偏見ってなくならないんだよね」
「だけど、そんなことばかり気にしてても、しょうがないでしょ」
だったら、前向きに生きていかなきゃ損だよね・・・そう思わない？」
「そうだね・・・すくなくとも僕は梨紅といて幸せだよ」
「私も・・・宇宙がいてくれたらそれでいい・・・」
「宇宙と出会えてよかった」
つづく。
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