デメリットだらけの魔術世界[日記]

グリムるろーニキ

第1話 女神との出会い

20代の男はいつの間にか白い空間で目覚めた

そこに1人の女性が現れる

???「はじめまして私はある世界の女神です。」

男「・・・」

女神?「私は今まで様々な人間を見てきましたが、おそらくあなたが適任でしたのでお呼びしました。」

男「?」

女神?「あなたに私の世界の勇者となって魔王と戦って欲しいのです。」

男「・・・嫌です。」

女神?「どうしてですか?」

男「(心の声)だって家に帰ってアニメ見てたいし何よりそんな勇気、俺には無い。」

女神?「一応最後までお話しますね。

もしもあなたが魔王と戦い生き残ることができたら、私のできる限りであなたの願いを叶えてあげましょう。」

それを聞いた男は何か嫌な予感がした

女神?「不安がらなくても大丈夫です、あなたにも沢山のスキルをあげますし、新しいスキルを教えてくれれば私が作りますので。」

男「あの、スキルを作ると言ってましたがどんなスキルでも作れるんですか?」

女神?「世界に強い影響を与えるスキル以外なら何でもお作りします。それに私の世界で努力し成長したら、もっと作ってあげますよ。気になるのでしたらまずは1つあげましょう、何か欲しいスキルはありますか?」

男は少し考えて

男「あなたの心が読みたい」

女神?「わかりました、少しお待ちください」

そう言って女神?はスキルを作って男に渡した

女神?「どうぞ」


『読心』

相手の心を読む

〈デメリット〉

嫌な所まで読めてしまう。


男「(心の声)なんだこれデメリット付きじゃん」

と思いながらも、男はためしに女神を見てみた、

すると男は急に涙を流し苦しみ悶えた

女神「大丈夫ですか。」

しばらくして落ち着いた男は言った。

男「なあ神様、もしも俺が勇者にならなかったらどうなるんだ?」

女神「その時はあなたのスキルと記憶を消して元の世界に帰ってもらい別の適任者を探します。」

男「わかった、俺が勇者になる」

女神「ありがとうございます。それではもっとスキルをあげましょう。」

勇者「その前に俺はこの後どうなるんだ?」

女神「あなたは王国の召喚魔術陣の上に現れ、王国の人間と一緒に魔物や魔族と戦ってください」

勇者「嫌だね」

女神「?」

勇者「なあ神様、俺の役目は魔王と戦う事だろ、だったら戦い方は自由にさせてくれよ。」

女神「わかりました、ですが召喚場所は変えられませんよ」

勇者「それなら隠れて王国から逃げられるスキルが欲しい。」

女神「どうぞ」


『隠密』

生き物から見つからない。

〈デメリット〉

使用前から見ていた生き物には効果無し、足音などは隠せない、使用するためには隠れる事に全力で集中していなければならないので他の事をあまり考える余裕は無い


勇者「さっきから渡されるスキルにデメリットが付いてるんだけど、どうにかならないのか?」

女神「なりませんよ、それが私の世界のルールですから。」

勇者「そうか、じゃあ次は自分と相手の能力が見たい。」

女神「どうぞ」


『鑑定』

物事の本質を見抜く力、自分や相手のステータスの観覧と表示

〈デメリット〉

このスキルで見えた物を長時間見ていると目が悪くなる


勇者「最後にこの記憶を忘れないスキル、後は使う魔術を選ぶよ」

女神「わかりました」


『記憶定着』

見聞きした事を忘れない

〈デメリット〉

嫌な事や悲しい事などをいつまでも忘れる事ができない


女神「最後にこの中からあなたの使いたい魔術を4つまでお選びください。」


『火、水、風、土、光、影、植物、シールド、回復』


勇者「火と水と風とシールドにする。」

女神「ありがとうございました。それでは新しい世界での活躍、楽しみにしていますね。」

そう言って女神は勇者を異世界に送った


女神「これを読んでいるあなたにも『鑑定』をあげますので存分にお楽しみください、使いすぎには注意してくださいね!」


『鑑定』(レベル1)

女神

スキル『調整』『作成』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る