第8話

過去編


「・・・最低」


それは、俺が家に帰った時だった。


俺が痴漢をしたと連絡が入ったらしい。


「何んてことをしたんだ馬鹿息子!!」


俺の話を聞かずに強く叩く。


家族は完全に俺がしたと思っており、誰も話を聞いてくれない。


その日はご飯は抜きで、次の日も同様だった。


そして俺は必死にバイトを探すことになり、家のご飯はでなくなった。


ーーー

現在


今は問題を避ける為か、ご飯と言うよりパン一枚は毎回ある。


・・・家族の価値なんて、部屋だけだ。

それも、冤罪のせいで、中身はほぼ無いんだけど。

ーーー

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