第一章・第二話「revive」

「ここは...、どこかしら」突然意識が鮮明になるヴェルデ。


「なんて綺麗な場所なの…」ヴェルデは、今までに見たこともないような場所に立っていた。足元は真っ暗で、顔を上げるも無数の星々が空に煌めく。


「ふふっ」

目の前には、透明感のある衣をまとった少女の神が立っていた。


「ふふふふっ!」神の白い髪の毛は光に包まれており、この世のものとは思えないほどに神聖な姿をしている。眩い明かりの中、彼女の瞳はヴェルデを温かく、そして深く見つめている。


「ヴェルデ。わたしは《幽世と現世を司る神》としてここにいる。現世の為政者たちは、時とともに我々の恩恵を忘れ去ってしまった。その結果として人間界は穢れ、混乱に陥っている」神の言葉は重いものだったが、ヴェルデの心に響く。


「どうか神様。もう一度だけわたくしに機会をください。」ヴェルデの瞳には絶えず純粋な希望の光が輝いている。


その瞬間、神は願いに対し、微笑みを浮かべる。「よかろう。 私はそなたの高き信念と世界に与える影響を信じるぞ。」その瞬間、周りの光が一層強く輝き、ヴェルデの意識が再び深い闇に包まれていく。〈第三話につづく〉

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