「因果は巡る」という事を嫌でも思い知る一作。

昔からよく言われるのが「いい行いをすれば、やがていい事として返ってくる。悪い行いをすれば、それ相応の報いを受ける」。

この作品はそんな当たり前の「因果は巡る」という事をを端的に描いていますが、それがいい。

彼女に裏切られ、浮気相手から嫌がらせされ…という、いわゆる「ざまぁ」作品はよくありますが、これほどまでに主人公が自分に惚れた学校一のアイドルや親友・先生などの周りの人間に支えられながら立ち直りつつ、元カノと浮気相手+αをじりじりと追い詰めいく…というプロセスが痛快だな、と思える作品は中々無いでしょう。

日常パートでの会話も含めて、「こんな世知辛い世の中だからこそ、物語の中だけでもこうあってほしい」と思える作品です。

…あ、個人的には遠藤くんや高柳先生のファンになっちゃいました。特に遠藤くんには「どうか幸せになってほしい、報われてほしい」と思うぐらいには。

P.S. まあ幼馴染(元カノ)は行動を見てもそれ相応の報いを受けることになるでしょうし、それもやむを得ないでしょう。ただそこに至った事情が事情なだけに、最後の最後に微かであれ何らかの救いがあればいいな、と思います。

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