PHASE1

第5話 PHASE1 その1 お礼の気持ち

「ああ、よく寝たぁ。」


窓から朝の光が入ってきた。土曜日の早朝、夏子は目覚めた。


「あれ?でもここどこ?」


目の前にあるのは、夏子の知らない風景。全く見覚えがない。


「確か昨日は飲み会で冬馬くんと盛り上がって…。」


冬馬と自分の影の部分を曝け出した後、勢いに任せてお酒を飲んで…。


「その後の記憶が全くない。まさかあの後、酔い潰れて寝ちゃったの?」


夏子の顔が青くなった。




「という事は、もしかしてここは冬馬くんの家?」


嫌な予感もしたので、夏子は自分の着ている服を確認した。


「何もなかったみたいね…。」


夏子は、ほっとして肩をなでおろした。


(あれ?冬馬くんは?)


周りを見渡すと、キッチンの方に気配があった。

冬馬が何かを用意しているみたいだった。




「あ、起きた?おはよう。気持ち悪くはない?

朝食用意しているけど、食べていくよね?」


夏子は、冬馬が自分を介抱してくれただけでなく、

朝食まで用意してくれる気遣いに感謝した。


「昨日は迷惑かけてごめんなさい。折角、忠告してくれたのに

こんな事になって…。」

夏子は申し訳ない気持ちで一杯だった。



「別に気にしなくていいよ。簡単なものしか用意出来ないけど、ごめんね。」


「とんでもない。迷惑かけたのに…。」


少ししたら、朝食の用意が出来たようだった。




スライスチーズを乗せて焼いたトーストにアイスコーヒー、

半熟の目玉焼きにミニトマトがテーブルに並んだ。


「土曜の朝は、いつもこんな感じで食べているんだ。」


「へぇそうなんだ。いただきます。」


夏子はトーストを齧った。


「あれ?カレーの味がする。何で?」


「これは〇ルディで買ったパンに塗って焼くとカレーパンの味になる

クリームを使ったんだ。試しに買ってみたら意外と美味しくて、

結構気に入っているんだ。」


「アイスコーヒーも喫茶店で飲むような味がして美味しい。」


「ありがと、これも〇ルディで売っているアイスブレンドを使ったんだ。

それに〇ルディで売ってるクリーミーシュガーパウダーを入れてある。

クリームと砂糖が混ざっていて、しかも冷たくても溶けるから重宝してるんだ。」


「冬馬くんって、どれだけ〇ルディが好きよ?」


夏子は笑顔を見せた。それから他愛もない話をしながら、二人は朝食を平らげた。


(冬馬くんの匂い、安心するのは何でだろう?それに何だか体の奥が熱い気がする)


何故こんな気持ちになるのか、夏子にはよくわからなかった。


「夏子はこれで帰るんだろ?どうする?送っていこうか?」


「冬馬くんさえよければ、もう少しここにいてもいいかな?

もう少し話をしたいの。」


「今日は特に用事もないし、別に構わないけど、家の人、心配してない?」


「心配してくれてありがとう。家の方は大丈夫。さっき電話したから。

それよりシャワー借りてもいいかな?何か汗かいちゃって。」


「いいけど、女物の着替えなんてないぞ。」


「それは気にしなくていいよ。シャワー使うね。」


「じゃあ、タオルを用意しておくね。」


冬馬は奇麗なタオルを用意して脱衣場に置いておいた。


(どうしたんだろう?体が熱く感じる。欲望が湧き出てくるみたい…。)



冬馬はシャワーの音が聞こえる状況に落ち着いていられなかった。


自分一人が当たり前の空間に、他人がそれも美女がいるという事が

まず信じられない。


基本、一人で行動するタイプの冬馬にとって、違和感を感じまくっていた。




「お待たせ…。シャワーありがとう。」


浴室から出てきた夏子は、タオルを巻いたままの姿だった。


「おい、着替えが無いからって、その恰好はまずいだろ?」


「冬馬くんにお礼をしたいんだけど、ダメかな?」


夏子は冬馬の横に座り、潤んだ瞳で冬馬を見つめた。


もう欲望は抑えきれなくなってきた。





「別に駄目じゃないけど……」


冬馬はしどろもどろになっていた。


「じゃあ… 」


夏子はそう言うと、いきなり唇を重ねてきた。

いきなりすぎて何も反応出来なかった。


(こいつ、舌を入れてくるのか)


夏子が舌を入れた途端、冬馬の口の中を蹂躙し始めた。


(やばい、本当に上手いぞ)


(ちゅっ くちゅくちゅ……くちゅ……ちゅぱっ……

んんんっ くちゅくちゅ くちゃ……れろっ……)


夏子の舌使いは凄まじく、冬馬は完全に翻弄されていた。




「ぷはぁ……」


「はぁはぁ……」


二人の唇は唾液まみれになり、夏子はその舌でそれを舐め取り始める。


「んん〜……ちゅ……ぺろ……うふふ、気持ち良い?」


「ああ、かなりな。」


「もっと気持ち良くしてあげる。」


夏子は、タオルを外して裸になると、そのまま冬馬の股間に手を伸ばした。


「おい、そこは駄目だって……」


夏子が触った部分は気持ちよさを感じた。そして温かさも…。


(いいのか?されるがままにされて……)


(くちゅくちゅ……くちゃ、じゅるっ……)


夏子の舌使いは凄まじかった。冬馬の感じる部分を知り尽くしているかのように

的確に責めてくる。


(何だこれは?凄いテクニックだ……)


「うおっ……」


思わず声が出てしまった。それを聞いた夏子はさらに激しく舌を動かしてきた。


(こいつ、相当慣れているな)


冬馬はそう思った。しかし、不思議と不快感はなく、むしろ快感が増長していた。


(くそっ……気持ち良くならない方がおかしいだろ)


「もうイキそう……」


「いいよ、出しても」


夏子はそう言ってさらに激しく責め立てる。


「ああ、もうダメだ!」


(うおっ……これは凄い)


冬馬は大量の精の塊を放出した。しかも、夏子はそれを全部飲み干してしまった。




「はぁはぁ……」


(こいつ、どんだけエロいんだよ?)


冬馬は心の中で驚いていた。夏子は更に攻めていく。


「まだ固いままだし、大丈夫でしょ?」


「お、おい、まさか……」


「うん、お願い。」


そう言うと夏子は自分から腰を落としてきた。




(うおっ……これはヤバい。)


冬馬はあまりの快楽に言葉を失った。しかし、同時にある疑問が浮かんだ。


(どうして、ここまでのテクを持っているんだ?)


「あんっ……あっ……んぁ……」


(くっ、何だこの気持ちよさは……)


冬馬は夏子の揺れる巨乳に思わず目がいってしまう。


大きさもあるが、奇麗な形の胸をしているのがわかる。


(くそぉ、こいつの身体エロすぎるだろ)


冬馬の思考回路はすでにストップしかけていた。


そして、ついに限界に達した。


「ああぁぁ!!」


冬馬は夏子に魂まで吸い取られるのではないかとさえ思っていた。




「はぁ……」


(まだ足りない、足りないの)


夏子は、こんなに気持ち良いのは、冬馬だからだと思った。

いままで付き合った男達の中にも相性が良かった男性はいたが、

ここまで相性の良い男性はいなかった。


(冬馬くんの事がもっと知りたい。一緒になりたい。)


夏子は自分の性欲が無限に湧き出してくるような気さえしていた。

そんな夏子の目の奥には

ハートマークが浮かんでいてもおかしくないくらいだった。



「ねぇ、冬馬くん♡」


夏子の瞳からは淫靡な光が放たれていた。

冬馬は、夏子が何をしようとしているか感じ取った。


「ああ、もっと夏子が欲しい…」


出したばかりなのにまた出してしまう。

冬馬にとってこんな事は今までなかった。

どれだけ夏子が魅力的なんだろう…。


そして2人は濃密な絡み合いは、まだ続くのだった…。




◯◯◯◯◯◯



えっちシーン登場しましたが、これ位なら大丈夫ですよね?

加減がまだわかりませんので。

ダメそう、いやもっとやれ等、

コメントを聞かせてもらえると幸いです。


っていうか、夏子ってちょろイン過ぎ?

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