第6話、世界の危機

「はい、今週からテスト期間が始まります」


テスト期間、それはその期間小説を一切書けなくなる、それは僕にっとてものすごく辛いことだった、


そんなことは全く関係なく教師はすらすら連絡事項のように伝える、


「はい、それじゃあ、解散」


今、この旬から、僕の世界は存続の危機に立たされた。


「恐ろしく早いタイトル回収、俺でなかったら見逃しちゃうね」


「ねえ、一樹どうしようマジで、僕最近PVがやばいんだよ、今投稿しなくなったら本当にPVが、日本みたいに駄々下がっていく〜」


「おう、急な日本批判!どうした」


「いや、最近そう言った小説を読んだやらさ」


は〜こいつ、他の小説読む暇あったら自分の小説のストック書いてろよ、全く


一樹は呆れた表情をした、その表情を見た翔はニヤリとしこし微笑んだ、


「今、一樹、そんなことより自分の小説書けよって思っただろう?」


!バレた、こいつ、このひらめきを勉学に活かすことはできないだろうか?


「チッチッチ、違うんだよ、小説というのはね、一日にたくさん書けばいいってものではないんだよ、そのストーリーはその日その瞬間に想像される、そのひの気持ち次第で全く違う世界が想像される、その日だけで書いたものを悪いとは言わないが、後からやっぱりあんまりよくないな〜と思いたくはない、僕はね、だから僕は書き溜めはそんなにしないのだよ、」


いや、要はただめんどくさいだけでは?そう思ったが翔が言ったことも本当なのだろう、


そうだとこれで結論づけ適当に翔の話したことに相槌を打つ


「へ〜、なるほどね」


その後帰宅するまで、一樹は翔の小説の話を聞かされた。


帰宅してすぐ、翔は自室に入りゲーミングチェアに座る、そして目を瞑り、深呼吸をした、これから何かをしようと準備しているようだ、


「よし、いくぞ」


そういうと、翔はPCを起動させる、そしてあるサイトを開いた、


「さあ、どうだ、今月は、今月は、、、」


翔の額にはクーラーが聞いているのにも関わらず汗をかいていた、


そのサイトを開き翔が最初に目にしたのは、『今月のスコア』という項目だった、


「僕の、僕のは、、、」


ウキウキの気分とドキドキの気分が混ざり合いながら、確認をする、そう自分の小説収益だ、一ヶ月楽しくかいているものでお金をもらえる、どんなに少額でも嬉しいものだ、


「お!お〜、は〜、へ〜」


何とも微妙っという反応をした、そこには『スコア398』とあった、それはそのまま現金となる、


「毎日投稿してこれか〜、まあたくさん書けたからよかったけど、そうか〜、現実は厳しいな〜」


少し結果に納得のいっていない様子だった、流石に500はある、あわよくば1000あるかものと期待をしていたのは事実だからだ、


翔は少し、自分の小説の編集画面を開き見つめた、


「カチ、カチ、カチ」


今までのスコアのを計算している、書き始めて5年、収益化して2年、合計値はどんなもんだろうか、


「合計は、、、2330円」


そうか、まあ、それでも辞めようなんてこれっぽっちも思わないけど、


そう、僕は想像が楽しいから想像しているんだ、それ以外にはない、


「まあ、でも、流石にテスト期間はテストに集中してみるか〜」


少しだけ微笑んで肩の荷を下ろすように腕を伸ばし、近況ノートを作成する、


「テスト期間なので、8日お休みします、っと」


ふーう、8日も休んだら、きっとまたPVは下がっていくだろうでもいいんだ、僕が1番大切なのは、自分が楽しいかだ、一ヶ月頑張ったんんだから休憩が必要だよね、また、楽しく書ければいいや、


その時の翔の顔は吹っ切れたようないい笑顔をしながら、PCをとじ、教科書とワークを開き勉強を始めた、


でも少し、諦めたような顔をしていた、


(テスト当日)


「どうだ、緊張してるか?翔」


一樹はいつも余裕な表情をしている、悔しいがこいつ、サッカー部のキャプテンのくせに文武両道で成績も普通に良い、


「ふん、今回はテスト勉強バッチリだ」


「ほ〜、なら今回はお前も50位に入るかな」


ふん、そうだ、僕は頭が悪いんじゃない、僕は勉強しないだけだ、ちょっとほんの少しテスト期間頑張るだけで、ランキングにのちゃうんだぜ、


テスト前というのはなぜか根拠のない自信が溢れ出てきていだ、その結果、


(テスト返却)


「はー、はー、はー」


翔と一樹が朝一で、ランキング表を見るために職員室前に向かって走る、


「おい、先にカバン置いてからにしようぜ」


すぐにでも確認したい僕に、一樹はそういった、少し落ち着けということだろうか、そうだな、また、あの時みたいに、落ち込見たくないから、


「わかった」


そういって教室にいってそこからは、歩いて、職員室まで向かった、


「よし、えーと、俺は、俺は、、、お!あった」


「どこどこ」


「ここだよ」


一樹は上の方を指差し自分の順位を確認した


「お〜、12位か、いや前の9位から下がったか」


笑いながら悔しがる一樹を横目に、翔は自分の番号を確認した、しかし


「僕は、、、」


そこに、翔の名前はなかった、最後の50位は400点と書かれた一樹の友達の『神家 神事(カミヤ シンジ)』と書かれていた、


悔しがる、こともなく、涙を流すこともない、別に頑張った、努力した、それに意味がある、たとえ結果が出なくても別に、


そうだ、小説だって、誰かに認めてもらえなくても、認めてもらわなくても、僕がそうしたかったんだから、、、


そう考えているうちに、翔の瞳からこぼれ落ちそうになったものを必死で堪えながら、一言残して一樹から離れた、


「ごめん、ちょっとトイレ」


その表情の翔を見た一樹は冷静だった、まるでそうなることを予想していたようだった、


「俺もそうだったから、翔の気持ちはわかるよ」


翔は学校の屋上に向かった、涙を必死に堪え咲美出しそうな声を押し殺し、ただひたすら、屋上に向かって走った、


「はーはーはーはーはーはー」


屋上の扉を勢いよく開け、中心までいき、息を吸い込み、今まで押し殺したもの全てを解放した、


「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


朝早い時でよかった、投稿時間だったら、できなかったから、


翔の心は悔しさと情けなさと恥ずかしさが混ざり合っていた、

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