第2話

目が覚めた、見た限り判る事は鱗が青白い色に成っている事と実態のない半透明で青白いローブの様な何かが鱗と重なる様に身体を覆っている。

取り敢えずステータスの確認をしよう。

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青褪メタ幽世ノ蜥蜴カラーレスリザードマン》《位階:2》

[魔素:100/200]

[魔力:10/20]

【魔法:種族】

《耐性:打斬:P2》《両棲:P1》《幽気纏:P1》

【魔法:捕食】

《執念:P1》《再生:P2》《生気吸収ライフドレイン:A1》《奇襲:P1》

《適応:瘴気P1》

【魔法:固有】

《自己管理:PA1》

〈称号〉

新種ν〉〈進化到達者〉〈異常個体イレギュラー


群レ為ス二足ノ蜥蜴リザードマン》の上位変異種。

今まで一度も観測されていない新種の魔物。

通常の《群レ為ス二足ノ蜥蜴リザードマン》上位種と比べても極めて厄介な性質をもつが偏食個体である為危険度は低いと考えられる。

《危険度:UNKNOWN》

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何となく自分の魔法については効果が判るがそれはそれとして情報が少なく無いだろうか?いやまあ新種ならしょうが無いのか?称号に関しては特にこれといった効果は無さそうだが何となく暇な時に集めたいと思わなくも無い。

耐性は《斬》が増えていた《幽気纏》は恐らくだがこの半透明な膜の事だろう。

効果は膜に接触時強制的なスリップダメージの発生…結構強いけど接触となると武器持ち相手には意味が無さそうな所が残念だ。

《執念》は所謂ガッツとか食いしばり効果だ正直かなり助かる。

《再生》はそのまんま再生能力、ある程度の欠損は時間経過で治る上に生命力も迅速に回復する優れものだ。《生気吸収ライフドレイン》は接触した相手の生気を吸い取れる魔法だ、悪くは無いが《幽気纏》と《再生》があるなら要らなくない?と聞かれたら否定はできない。

《奇襲》特にコメントする事もないけど奇襲が上手くなるらしい。多分簡易的な隠密効果。《適応:瘴気》瘴気に適応する魔法、取り敢えず暫くは使い所が無さそう。正直割と無駄飯ぐらいな気がしないでもないが何時か役に立つと信じたい。


確認を終えた所で周囲が少し騒がしい事に気づく。

はて、何かあったかなと首を傾げながら近くにいた成体の《群レ為ス二足ノ蜥蜴リザードマン》に話を聞く事にした…これ私成体一歩手前の大きさに成長してない?


…成る程、さっき迄魔族が魔王軍への勧誘に来ていたらしい、実力のある個体は何れ高待遇で迎えると、正直私は暫くしたら一人で旅をする気だしさっき迄寝てたから穂飛んだ無関係だな。


そう言えばこの《群レ為ス二足ノ蜥蜴リザードマン》からヤバい奴をみる視線に混じって敬意的なものを感じるんだが進化したからか?割と上下社会なんだな《群レ為ス二足ノ蜥蜴リザードマン》って。


折角なので自分の獲物は夜にしか出ないので狩は夜に一人でやって良いか聞く事にした。多分問題無いだろうとの事だ、一様群れのボスに伝えとくが許可が出るだろうと言うニュアンスだった…正直会話出来るほどコイツらの知能高くないんだよな、どうしても何となくふんわりとした感じになる。


取り敢えず夜まで寝よう。

人間辞めても二度寝は辞められないなと思ったな。



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tips:位階

位階とはゲームで言うレベルの様なもの。

進化した時のみ上昇する。

ある程度の強さの指標にはなるが、

変異種や元から強大なドラゴンなどの例外も存在する為過信は禁物。

尚位階を持っているのは魔物のみであり人族は別の力を持つ。

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