第2話
「お兄ちゃん、おかえり」
「ただいま、雪!」
「お兄ちゃん、やけに元気だね」
「そうかな??まぁとりあえず、俺は先に上に行くから」
「えっ、待ってよ。お兄ちゃん」
弟のことだろうから、きっとご飯のことだろうけど悪いなぁ。いつも家族のためにありがたいんだけど、今日は、今日はすこし待ってくれ。
ーーーーー
「はぁー、最高だった」
「何が最高なの?」
「うわぁっ!!入るならノックしてくれよ」
「良いじゃん、男同士なんだしってぇー!!!」
弟は俺の持っていた本に驚いたようだ。
「ちょ、お兄ちゃんこ、ここ、こ、こ、こ、こ、こ、」
めちゃくちゃテンパって居る。
「拾ったんだ。凄いだろう。」
禁書については、販売や掲示などは禁止されて居るが、別にそれを守らなくても法律的に咎められることはほぼない。
だって人間の元から本能なんだもん!!
ただ同時に人は自らを理性的に出来る生き物である。
そのことから、人々は禁止に大多数は賛成であり、国民は自ら規制を強めっていったのである。
つかそれはともかく、弟が固まって居る。
「おーい、大丈夫か?弟??生きてるか?」
俺の言葉に反応したのか、弟は反応する。
「お、お兄ちゃんこれどうしたの?」
「拾ったんだよ」
「へぇー、」
「いや、なんだよ。あ、そうだよなぁ。弟も欲しいよなぁ。やっぱり男だし。」
「いらない」
「そんな、またまた、男の子でしょ。これを見て思わないほうが」
「・・・本当にいらないもん」
「これを見て、まで我慢出来るのか!!弟の男のして本能は大丈夫なのだろうか?」
「・・・じゃないし」
「えっなんだって!」
「私!!男じゃないし!!」
「はぁ?そんな、またまた。精神的に無理矢理女だと思わせて我慢させるとか結局はから・・・だにやさ・・・しくなぁなぁ」
俺の手には弟から感じるはずもない。プニとしたやわらかい感触があった。
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