創作への刺激、感想、その他の雑文

蒼井シフト

第1話:「ヨーロッパ炎上 新・100年予測」

著者:ジョージ・フリードマン 出版社:早川書房


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「これ、創作に使えそう!」という観点で、本や映画で「刺激を受けたところ」を

書いていきます。

 ノンフィクションとSFがメインとなる見込み。

 執筆中に考えたことも、ご意見を頂くために、共有したいと思います。

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・この本の前に、「100年予測」、「続・100年予測」があり、それぞれすごい。

 アメリカの強さの理由や、宇宙時代に日米が激突する可能性など、非常に気になる内容。

・地政学で国際関係が規定される、という著者の主張は、

 アシモフ「ファウンデーション」シリーズの、「心理歴史学」に近いと感じる。

 「心理歴史学」では、「多数の人間が生み出す歴史は、統計的に予測可能」としている。

 未来が、地理や統計で予測可能とする部分が、似ていると思う。


【刺激を受けたところ】

①ヨーロッパの自殺

・ヨーロッパが世界を征服しながら、31年間で「自殺」した、という箇所にまず驚いた。

・著者の家族が、ハンガリーからニューヨークに逃れる過程の厳しさにも驚愕。

・世の中には、説明ができない出来事もある。なんでも理路整然と説明できると思わない方が良い(執筆にもそれが当てはまる気がした)。

②コペルニクス、コロンブス、ルターが加えた三つの衝撃

 1.地球は宇宙の中心ではない

 2.ヨーロッパは世界の中心ではない

 3.教会は信仰の中心ではない

③「100年予測」ではなく、「火種」

・本書は、ヨーロッパ(トルコを含む)や北アフリカを取り上げているが、前の2冊と違い、「100年予測」ではない

・原題のflashpointが示すとおり、ヨーロッパが抱える火種の解説だった。ロシアに関する記述も、興味深い。

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