3章第9話 酔ってからがお楽しみ
暴れ牛の肉はビールと合うようで飯も酒も進む。特に串カツは最高級に美味い。
ビールが進む。飲んでは瓶ビールを手に取って注ぎ飲む。それを繰り返してしまうほどだ。
次第にドレスを着ていると熱くなってくる。
「はあ~あつい~」
私は気づいていなかった。極限まで酔っていることを。もはやどれくらいビールを飲んだのか自分でも覚えていない。
これにアマクサ王子が声をかける。
「レーモン、どれだけ飲んだ。もうやめとくべきじゃねえか?」
それに私は反応する。
「アマクサ王子~ぬがせて~」
「なあああ!」
「ドレス着ているとあつくて~」
流石のアマクサ王子も動揺してゴーケツに助けを求めるがゴーケツは苦笑いで料理を持ってくる動きに出る。
「お前! 黙っているな!」
私はドレスを脱いで下着姿になるとティアラも外してアマクサ王子に抱き着く。
「アマクサ王子~、わたしねえ、王子様と~結婚したいんだあ~だから~アマクサ王子がうけいれるなら~」
「わわわ~わかった~うけいれるとも~」
「ふぉんとお~ご褒美に~キス~」
これにウィンドウが邪魔をする。ウィンドウも既にお酒を飲んではハンバーグに串カツ、そして肉野菜炒めと様々な暴れ牛の料理を食していた。戻しても不思議じゃない量を食べたウィンドウだが、アマクサ王子に抱き着く。
「ずるい~、わたしも~」
「おお~ウィンドウさんも~」
「呼び捨てでいいよ~、わたしだってアマクサ王子が認めてくれたら付き合いたいんだよ~」
私とウィンドウに抱き着かれて布団に倒れこむアマクサ王子。アマクサ王子も酔っているせいだろうか力が入っていない。
私とウィンドウでアマクサ王子を押し倒した感じでお互いにアマクサ王子の唇にキスをする。
そうなると私とウィンドウの間接キスにもなるが私とウィンドウはお構いなしだった。
「ちょっとウィンドウ~、嫌な臭いするよう~、お手洗いでもどしたら~」
私の指摘もウィンドウは聞き入れない。
「いやだいやだああ~、もっとアマクサ王子といちゃいちゃするのおお!」
するとウィンドウは服を脱ぎ始め全裸になる。私も負けずと下着を脱いで全裸になる。
しかしこれはアマクサ王子には過激すぎたのだろう。酔っているとはいえアマクサ王子は私とウィンドウから離れる。
「おおお~待てって」
私は瓶ビールを手に取って直接瓶ビールのビールを飲む」
「気合注入完了~」
これにウィンドウも負けていない。
「わたし~だってえ~まだまだいける~」
ウィンドウも瓶ビールを2本手に取ってビールを飲み干す。しかし、それがよほどくるしかったのかトイレに向かう。
飲みすぎ食いすぎでウィンドウは嘔吐を繰り返す。その声は私達の部屋まで聞こえる。
「大変だ。ウィンドウを!」
「いいよそんなの~、グへへへへへへ、これで2人っきり~」
私はへらへらしながら、アマクサ王子にセクシーポーズを決める。普段の私はセクシーポーズなどしない。しかし酔っているせいだ。普通ならしないことでも簡単にやってしまうというわけだ。
自分で胸を揉んだりアマクサ王子に抱き着いてみたりしてアマクサ王子を誘惑する。
アマクサ王子も衝動を抑えたいのだろう。とにかくビールを飲む。そしてアマクサ王子がある程度酔ってきたようだ。
「レーモン~あそこで寝ようかあ」
私はアマクサ王子によって布団で寝かされた。そして容赦なく胸を揉まれる。
「いや、これが……くるしい~」
女の子の気持ちというのだろう。転生前の男だった私には絶対に感じることが出来ない感覚。苦しくもあって気持ちよい感覚。
「ふわふわできもちがよい~。お次はこれだろう~」
「ちょっ、そこは……」
アマクサ王子が私のへそを舐め、胸を舐め、脇を舐めてくる。その汚らしいアマクサ王子の舌はまさに、ビールの唾液と化していた。アルコールの異臭が漂っている。これが興奮する。
酔っている時の体の触れ合いは、通常の精神を破壊しやりたいと思う気持ちを爆発させる。
そしてその気持ちはウィンドウにも残っていた。
ウィンドウが部屋に戻ると、再び暴れ牛の料理を食べ始める。野菜炒めを食い続ける。キャベツは胃に良いことを知っているウィンドウはキャベツの追加をゴーケツに頼む。
ゴーケツは心配する。
「ウィンドウ様、先ほどの嘔吐でお体は大丈夫でございますか?」
「すっきりしたんだ。これ食ってまた、この後は」
そう言ってビールを飲むと再びアマクサ王子の元へ行く。
「アマクサ王子いいい。私の体も犯してほしいなあ」
「ええと、それは……」
「いいでしょうう?」
「いやあ、ストーム王子が何というか?」
「ストーム王子は今はいいの。こういうのは内緒」
ウィンドウは自らの大きな胸をアマクサ王子の胸に当て、さらにキスをする。
どう考えても浮気の現場って感じだが、ストーム王子とウィンドウが付き合っているわけでもない。だからそれについてはどうも言えない。
アマクサ王子も猫耳の亜人を抱けて幸せなものだ。人間の私と違って猫耳や猫尻尾を触れる。
ふかふかで気持ちい猫耳と猫尻尾をアマクサ王子に触れられたウィンドウは興奮して大声を上げ叫んだ。
「ひゃああああああ!」
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