第3話 汚嬢様、すっぽんぽん

「……さて、あ、大丈夫です……ちょっと、お二人とも何をしているのですわ?」


 オーガを倒し、ヒャッハーな達成感を覚えながら私は地面に座っている女の子たちに声をかけたのですが……何故か、二人とも土下座していたのですわ。



 ……それにしても、この子たち可愛いですわね。

 一人は、キツメの目な黒髪ツインテール。もう一人は、垂れ眼なピンク髪の子。

 そんな二人何ですが、少し……気になることがあるのですわ。

 二人とも、その……なんというか。


 すっごいエッチィのですわ。

 黒髪の子は、露出自体は少ないのですが、競泳水着みたいな服と、その下にタイツみたいな何処かぴっちりとした服を着ていて、凄いエッチいですわ。


 もう一人、ピンク髪の子は、ものすごい爆乳……ゲフンゲフン。ものすごく、おっぱいおっぱいしていますわ。

 服装は、女幹部さながら、おっぱいがおっぱいしてて。もうおっぱいですわ……揉ましてくださいましっ‼


 って、はっ!? あまりのおっぱいに思わず思考がおっぱいになってしまっていましたわ。


 と、ともかく! 二人を見て思ったのですが、その……ここダンジョンですわよ? 何故、そんな破廉恥な衣装をしているのですわ?

 しかも、オーガに襲われたからか、ところどころボロボロになっててもう、大事なところが見えそうになってて……最高ですわ‼


 ……いや、違う違う。

 

 今、エッチィとかそんなの関係なかったですわ。


「……ひぃ…あ、あばば……た、食べないで。た、食べるなら……そっちの、おっぱい大きな子の方が食べ応えあるから……」

「ひぇ、な、あ、あなた私を売る気⁉」

「お願いです! 私は見逃してください‼ お願いします! しにだぐないんでず……」

「私だって死にたくないわよ‼」


 そんな会話を繰り広げる二人。

 全く、見にくいと言いますか、なんといいますか。

 

「そうですわねー……確かに、食べ応えある方がいいですわねー……って、私別に人食い化け物じゃないですわよ⁉」

「ひぃ………食べないんですか?」

「そうですわよ! 私のこと何だと思ってるのですか‼」


 そう私が突っ込むと、二人は顔を見合わせた。


「何って、そりゃあ……化け物」

「ゾンビ」

「怪物」

「UMA」


 ガーン……ですわ。

 まあ、確かに私はゾンビですけれども、二人の事助けて、こうして会話しているのですから……もっと、こう……


「変態」

「全裸女」

「そうそう……変態の全裸女……って、はっ!?」


 視線を落とした先には、すっぽんぽんでまな板な私のぷにぷにの素肌。

 まさしく、メスガキ体型と呼ばれる私の可愛らしい裸体がそこにはあったのですわ。


「……// う、うわあアアアアアアアアアアアアア‼ ですわ‼ ちょ、恥ずかしいですわあああああああああ‼」

「え、気がついてなかったの?」

「気がついてなかったのですわ!」

「え、えっと……ドンマイ?」

「ありがとうございましっ!」


 わわわ、私は今まですっぽんぽんな姿を他人の前に晒していたと、そう言う事なのですか⁉ 恥ずかしすぎますわ! もう服もないですし、さっさとおさらばしてしまいますわッ‼ 


 あーもうっ、なぜこんなことに。


「それでは、お二人とも。さらばですわ! おーっほっほっほっほ……」


 顔から火花が……


「ボンッ」

「ぎゃあああああ!? 顔面から血が噴き出したああああ⁉」

「ひいいいいい! 死んだーーー! 死んじゃったあああああ‼」

「……安心してくださいまし。生きてますわ」

「ギャアアあああああああああああああ!?」

「生き返ったーーーーーーーーーー!」

「だから死んでねえのですわあああああああああ‼ ……あ、死んでましたわ」

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