序章

復讐編

復讐β・音羽誘拐

 月日は、6月7日。メンバーゑむ氏。の誕生日。

 有名Youtuber・48 フォーエイトは、総出でバースデーパーティーの準備をしていた。


 こた「よし、壁はこんな感じやろ。」

 enn「音羽とあみかは?」

 た~や「ケーキ受け取りに行ってます。」

 enn「そか。」


 一方の音あみ…

 音羽「あみか、大丈夫?」

 あみか「大丈夫ですよ。音ちゃん。」

 音羽「じゃあ行こか。」

 …カツカツカツ…

 音羽は、後ろから何者かが後をつけているのに感づいた。

 音羽「誰だ⁉ っ!お前.......」

 あみか「音ちゃん? っ!」

 ???「はじめまして。」

 二人の目の前には、黒い半袖パーカーの二十代後半の男が立ち尽くしていた。彼は二人をみてニタァ〜〜と笑うとその眼はどういう理屈なのか紅く光った。その瞬間まるで首に氷を当てられたかのように二人の身体は恐怖に包まれた。それと同時に、意識が飛んでしまっていた。


 電話アナウンス「おかけになった携帯番号は、電波の悪いところにあるか、電源が入っていません。しばらくしてからおかけ直しください。」

 enn「駄目だ。ふたりとも電話出ない…」

 わかゔぁ「ケーキ屋見に行ったら、こんなのが…」

 わかゔぁの手には、ゑむ氏。のために予約していた。バースデーケーキの潰れた箱があった。

 アマリザ「二人に何かあったんじゃ…」

 こたつ「皆で探しに行くぞ!」

 こたつ以外「うん!!」


 その頃の音あみ…

 音羽は目を覚した。手首を後ろに回されて椅子に縛り付けられている。

 音羽「あみか、あみか。起きろ!(小声で)」

 あみか「ン〜〜、 音ちゃん? ここは…?」

 ???「やっと目が覚めたみたいで、」

 音羽「っ!お前…… 何者だ⁉」

 甲斐「おっと、失礼…申し遅れました。 秋中甲斐と申します。貴方様の大ファンでして、以後お見知り置きを。」

 甲斐は、音羽に対してまるで新しく即位なさった王に挨拶に伺う他国の王子のような態度をとる。

 あみか「秋中って、もしかしてニュースでやってた連続通り魔事件の指名手配犯…?」

 甲斐「いや〜、嬉しいなぁ。有名人に名前知られているなんて…」

 ??「おい、甲斐お前、自己紹介に時間掛け過ぎだ。」

 音あみ「っ! 」

 甲斐の後ろにある紅いソファにさっきまでは、いなかった存在が、姿を現した。黒いチェスターコートに顔は左手の骨のデザインの仮面で隠している。

 甲斐「失礼。マスター。 紹介しましょう。この人はマスター。私の協力者です。マスターという名は、私がそう呼んでいるだけです。 ”好きに呼べ。”と言われているのでね。」と甲斐は、一頻ひとしきり喋るとペットボトルの水を口に含んだ。

 音羽「お前の目的は、何だ⁉」

 甲斐「それは勿論、、、 貴方ですよ。   私は貴方がほしい。それだけです。」甲斐は、さも自分が有利な立場だと、その口調で語っている。

 音羽「そうか…分かった。せめて、あみかだけでも開放してやってくれ。俺は残るだから頼む!」

 甲斐「それだったら、私は構いませんよ。どうします?マスター?」

 マスター「お勧めはできないが、お前が良いなら良いんじゃないか?」

 マスターは、賛同したのか、どうか。だが、甲斐は、この返答をOKと捉えていた。

 甲斐「では、出口まで案内します。」

 甲斐は、あみかの足の縄を解き、非常口マークの扉まで歩かせる。そして、ノブに手を掛けた瞬間…

 こたつ「ありがとな。鍵開けてくれて。」

 甲斐押し倒したのは、紛れもないフォーエイトのリーダー・こたつだった。

 甲斐「はぁ? なんで、お前がここに?」

 マスター「まぁそうだろうなぁ…GPSだろ、スマホの、」

 甲斐「はぁ? GPS…」

 アマリザ「御名答。あんたらが音羽達をこんな目に遭わせたのか?」

 こたつ「あみか、大丈夫?」

 あみか「はい… なんとか…」

 甲斐「ハハッ ふざけんな!このまま終われるか!」

 甲斐はそう言いながら、カッターナイフを取り出し、それをこたつ達に向ける。

 マスター「残念だが、甲斐。お前は終わりだ。」

 マスターは突然喋ったかと思うと、甲斐の手からカッターが飛び出し、飼い馴らされた鳥のようにマスターの手に、行き着いた。

 マスター「その代わり、私は、終わらないが…」

 そう言っている間に、マスターの手にあるカッターは、たちまちボロボロになり、最終的に灰になってしまった。

 甲斐「何言ってんだ? 俺はお前の契約者だろ⁉助けてくれよ!」

 マスター「お前との契約は、お前の犯罪に役立つ能力を与える代わりに実験台になるって話だ。充分な結果を得られたよ。言えば、お前はもう用済みだ。だから私はもう撤退しないといけないのでね、では。」

 マスターはそう言うと、煙のように姿を消した。

 警察官「ご協力感謝します。」

 甲斐は警察に連行されていった。


 その後、事務所にて…

 ゑむ氏。「良かった〜。二人共無事で。」

帰るなり、ゑむ氏。やennに抱きしめられる音あみ。

 あみか「ごめん、ゑむ氏。ケーキ駄目にしちゃって…」

 ゑむ氏。「ううん。二人が無事ならそれで良い。」

 すると、戻ってきたわかゔぁとタロ社。その手には、白い大きな箱があった。

 わかゔぁ「只今ただいま戻りました。新しいケーキと蝋燭、買ってきましたよ。」

 タロー「ゑむ氏。市販のものだけど、良い?」

 ゑむ氏。「うん。構へん。」

 こたつ「じゃあ、誕生日パーティー始めますか!」

 ゑむ氏。以外「ゑむ氏。誕生日おめでとう〜!」

 ゑむ氏。「ありがとう〜」

 こうして、ゑむ氏の誕生日は無事、チームにとって楽しい一日になりました、とさ。


 まだ、始まりに過ぎませんが…           to be continued.

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