第6話:女の子はトコトン可愛く描きましょう!【考察と実例】

 さて、どんな世界を描くか決まったところで、次はどんなキャラクターを登場させるかが悩み処です。


 皆様は出て来るキャラクターのディテールにはこだわっていますか?


 まちかりはこだわります。髪型から髪の色、目つきや顔かたち、着ている物やアクセサリーなどなど、ビジュアルが目に浮かぶぐらいに書き込みます。


 まちかりが二番目に書いた小説は、現在なろうさまで公開中の


〝じゅうはおさらをうつものです〟


と云う作品です。女子高生がクレー射撃を出来るようになった日本で、オーストラリアから来た留学生が頑張るお話です。


 この作品は出来が気に入ってましたので、色々な公募に出しました。○都アニメーションのKAエスマ文庫新人賞、集○社ダッシュエックス文庫新人賞、ホ○ージャパン文庫、G○文庫大賞と次々に応募しましたが、結果は相変わらずの一次選考通過、二次選考落選でした(泣)。


 しかし、頂いた講評は決して悪いものではなかったと思っております。特にうれしかったのは、「女の子が可愛く描けている」と云う講評でした。なぜなら、その前に書いた〝あなたをおいしくいただきます!〟ではそんな言葉は頂けなかったからです。


 この〝女の子を可愛く〟と云う点は各社重視しているようで、ほぼ全社に何かしらのコメントを残して頂きました。


 え? 男性キャラですか? コメントなかったですねー。結構重要な役割で登場させてはいるのですが(笑)。


 ところが、カクヨム様に掲載されている作品で、そう云った人物の記述が少ない、あるいは全くない作品も見掛けます。読み始めて何ページも経つのに、どんな主人公なのか、まるっきり描かれていない作品もあります。思わず最初に戻って読み返すコトも、まま有りました。


 これは大変もったいないと思います。せっかくアピール出来るところを、ないがしろにしているワケですから。


 また、公募にAI画もイラストも出せません、自らの記述による表現のみが皆様の作品のキャラクターを輝かせる唯一の方法なのです。


 拙作“ケンメリ”にこんな講評を頂きました。


「たとえばこの子だけ見ていればいいくらいに魅力的なヒロインであるとか、幅広い人に読みたいと思わせるような要素を加えられるとよりよくなるでしょう」


 お判り頂けたでしょうか? 編集部様がいかにキャラクターに重きを置いているかが、この文章で判ります。かわいいだけでもダメなのです、この子だけ見てれば話が保つような、強烈な印象を持ったキャラクターが求められているのです!


 この考察をご覧になった皆様、是非とも御自分の作品のキャラクターの描写を御確認頂き、より魅力的なキャラクターの創造に努めることをお勧めします。


追伸:第3話のコメント欄にルビー文庫の最終選考まで残った方からコメントを頂きました! 有難う御座います。同じように2次選考や3次選考、最終選考、受賞した方のコメントや考察など頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

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